{26}side:センラ ページ27
わんちゃんの歌が始まる前に、僕はドリンクを持って来た。
わんちゃん達何飲むか解らんし、聞いてから持って行きたかったんやけど・・・わんちゃんは次歌うしネコちゃんはまだ再起不能やし。
ガチャ
センラ「(あ、もう始まっとる。
・・・わ、歌い方ほんま綺麗・・・)」
部屋に入るともうわんちゃんは歌ってた。
でもまだサビには入ってなかった。
みんな聞き惚れてるのか、何かしら作業する手を止めて立って歌うわんちゃんの方を見ている。・・・うん、気持ち解るわ。
ソファに座って、未だに部屋の隅に体育座りしてるうらたんをチラっと見る。
うらた「・・・・・・綺麗・・・」
顔を少し上げてわんちゃんの方を見て頬を染めてるうらたん。
ボソッと呟かれた言葉は不思議とはっきり僕の耳に届いた。
・・・・・・これ、やっぱガチ恋やん?
ネコちゃんの方は憧れの方の大好きやけど、この様子から見てうらたんはわんちゃんにガチな恋しとるんやない?
うらたんのあんな顔、初めて見たわ・・・。
まあ、かく言う僕もちょっとわんちゃんの事は気になってるんやけどね。
これが恋心なんか、憧れなんか・・・ただの興味あるだけなんかはまだなんとも言えへん。
・・・そろそろ2番終わりそうやね。
わんちゃん、セリフん所どんな風に言うんやろ。
A「・・・ようこそ、」
センラ「・・・・・・!(トクン)
(・・・え。あれ・・・何今ん・・・。
なんで今、僕ドキッて・・・)」
A「あっ・・・アッ、」
センラ「ッ・・・!?」
顔に熱が集まるのが解った。
・・・あかん、反則すぎる・・・。
今の・・・丸っきり行為中のそれにしか聞こえへんかった・・・。
ネコちゃんもネコちゃんで、普段MIXしてるだけあって今のところだけテクノボイスに変えるとか・・・手馴れてるなあ。
ドキドキ言う心臓をドリンク飲んでなんとか落ち着かせて、僕はいつも通りに装った。
センラ「いや〜、わんちゃんかっこええ!
なんて言うかもう、やるやん!」
坂田「ドキッてしたわ〜!」
志麻「上手やったで!思わず聞き入った!
ネコちゃんも、音の操作上手いな!」
眞弥「ふ、お・・・!
お・・・お褒めに預かり光栄の極み・・・!」
その後も続くカラオケ。
わんちゃんが歌う度に、僕の心臓はドキドキしっ放しやった。
・・・あかんわ。
ごめん、うらたん。
・・・僕も、わんちゃんに惚れてもうたみたい。
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れい - おもしろいっ...!まだ21までしか読んでないですけどあらきさんとか期待してるっ(コソッ (2018年8月20日 11時) (レス) id: 771565bf4e (このIDを非表示/違反報告)
エノちゃん - おもしろいですね!(´∀`*)読むのがたのしいです!(*´∀`*)尸"ガンバレー (2018年2月26日 19時) (レス) id: a4c44b8e0b (このIDを非表示/違反報告)
暇犬(プロフ) - Aoさん» ありがとうございます!(*^^*) (2018年2月18日 10時) (レス) id: 1b14e57a26 (このIDを非表示/違反報告)
Ao - 面白すぎッスよ!!更新待ってますね!頑張ってください! (2018年2月18日 5時) (レス) id: c6819d9008 (このIDを非表示/違反報告)
暇犬(プロフ) - 光希さん» はい、頑張りますっ! (2018年2月16日 22時) (レス) id: 1b14e57a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2018年2月13日 1時