32.許嫁? ページ34
Aside
朝、起きて悟と自分の朝食を作っているとインターフォンが鳴る。
悟はテレビでニュースを見ながらココアを飲んでいるので俺は区切りのいいところだったから外とつながっているカメラのモニターを見る。
見覚えのない和装姿の女。
髪は今の俺と同じようなハーフアップの髪。
『は〜い、どちら様でしょうか?』
「あの、私水津奈己と申します。
悟さんに御用がありまして、呼んでいただけますでしょうか?」
『今呼びますわ』
妙な女だなと思った、こんな朝早く、しかもだいぶメイクを整っているようだった。
え?何?見合い?
それはそれで結構悲しいな。
『悟。水津奈己って女の人が呼んでる。行ってきて』
その名前を言った瞬間悟の表情が一瞬曇った気がした。
「わかった、ありがと」
そう言って立ち上がる悟は玄関に向かっていく。
俺も気になり悟の後を追う。
悟が俺の方をちらりと見て一呼吸おいてから扉を開けた
「悟はん!!会いたかったで…!」
ぎゅ、っと悟に抱き着く和装女。
てか、口調。
関西の人なのかな
てか、人の家の玄関で堂々と。なんかの撮影?撮影代貰った覚えないんですけど?
「あ、すみません、つい…」
「はは、別に大丈夫だよ」
苦笑している悟の顔に汗がにじむ
「あれ、悟はんお世話係は付けない言うとりませんでした?」
『は?』
今こいつ、俺の事お世話係って…
「ちゃいましたか?いやぁ、随分と安っぽい格好しとりましたからつい…」
そう言ってくすくすと笑う女。
一発殴ってやろうかこの女…
「そんなことより悟はん、式はいつ上げるんです?」
『…は?』
式?あれか?数学のあれか?
いやいや、まてまて
いや、は?
「あれ?知りませんの?私と悟はんは許嫁なんですよ」
ね〜、悟はん。とにこにこ笑う女。
どういうことだと悟をにらむと悟は俺から目線をそらす。
『おい悟、説明しろよ』
「これは、いろいろとありまして…というか僕も忘れてたと言いますか…」
「もう!悟はん忘れるなんていけずやなぁ」
そんな猫撫で声に吐き気がした。
そしてまたべたべたと悟に触る女。
俺は嫌気がさし二人を廊下に押し出し玄関を閉め、そのまま部屋に戻った。
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2006.yuna.0215@gmail.com(プロフ) - 傑と呪霊くんの話できればめっちゃ見たいです…!話の展開とても面白かったです! これからも応援してます! (2021年4月27日 0時) (レス) id: ef870bb2d1 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 異端さん» ありがとうございます!もっと更新ペースを上げられよう頑張ります! (2021年4月2日 18時) (レス) id: 9453f9490a (このIDを非表示/違反報告)
異端(プロフ) - 更新いつも楽しみにしています!!頑張ってください! (2021年4月2日 15時) (レス) id: 22d2735c29 (このIDを非表示/違反報告)
じんべーざめ - 雪マカロンさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年3月2日 21時) (レス) id: 303ca42184 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年3月1日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じんべーざめ | 作成日時:2021年2月18日 18時