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fj 愛で僕は ページ39

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もぞもぞ...と布団が動いて、中にいる華奢な体が俺に巻き付く。


ぴったりと体を密着させ、すりすりとすり寄った。



「じょうくん、」

「体、気持ち悪くない?」

「大丈夫。⋯中、出したん?」

「出してない、ゴムしてたから」

「そっか」



そう返事をすると、またぎゅっと抱きしめられ、柔らかい髪の毛が胸元を擽る。




オレンジ色の間接照明が、昂りすぎた二人の気持ちを落ち着かせてくれている。



「今日、なんかしつこかった」

「えぇ?ほんま?」

「うん、⋯俺の弱いとこずーっと弄ってさ、」


布団から少しだけ顔を出して、ニヤニヤしながら上目遣い。
成人男性がこれをやって、可愛いって思えるなんて、流星以外いないと思う。


「嫌だった?」

「⋯ううん。⋯⋯すごいよかった」

「気持ちいいこと大好きやもんな、流星は」



つつっ...と背中に指を這わせるとビクビクと反応する体。


「ぁ、⋯⋯ちょ、ばかっ、」


小さく喘 いだと思ったら、すぐに口が悪くなる。

そんな所も可愛いけれど。



「流星も今日は積極的だったやん」


少し動く度に、シーツの擦れる音。
それに過敏に反応する流星はなんだか小動物みたい。



「そんなことない、」

「丈くんのする、って言って俺に乗ってきたやん」

「うっさい⋯⋯別に、いいやん⋯たまには」


語尾がしぼんでいって小さくなる声。
そして、またもぞもぞと音を立て、完全に布団に潜り込んでしまった。

でも、体に巻きついた腕は全く離れずに。

そんなとこが可愛らしいな、なんて言ったらまた怒ると思うけど。


「流星上手くなったよな、口でするの。」

「⋯⋯ほんと、?」

「ほんと。歯当たらなくなったし」

「その程度⋯」

「十分な進歩やで」


布団のせいで熱が籠る体を撫でる。
ピク、と反応しては、またもぞもぞ。

した後に、こんな風に体をくっつけるのなんて久しぶりすぎて、どうも会話が続かない。



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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時

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