ng 青空 ページ13
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「流星くん」
13時、ホテルの部屋に1人。
一緒にいるわけでも電話をしているわけでもない人の名前を女々しく口に出した。
流星くんと別れて1週間。
流星くんも俺もプロだからなにわ男子で活動してる時は今まで通り接するのだけど、
1人になると終わった恋のことを考えてしまう。
「終わりにしよう」
流星くんが言った別れを告げる言葉が頭の中に響くたびに、
繋いだ手の感触も重ねた唇の温かさも思い出す。
俺は何を間違えたんやろうか。
外に広がる青空とは真逆で真っ暗な俺の心。
好きだと言い合った瞬間は本当だったと信じたい、
だけど付き合うことになった日から俺は流星くんを想いすぎて間違えたのかな
⋯⋯今思い返すとバカみたいやな、
流星くんが発する言葉には何にでも頷いて、
流星くんに会うときは髪の毛とかすごい気にして
流星くんに嫌われないように自由にやってるフリして自分で自分を不自由にしていた。
だけど、それは流星くんがそばにいてくれたから出来たことで、苦しくなんてなかったのに。
流星くんは人一倍、人の気持ちを読んで考えて行動する人。
事務所の人にはもちろん、メンバーにさえ流星くんと俺が付き合っていることを言い出せない俺の心に寄り添ってくれたんやろう。
薬指を縛る約束が出来たなら、ずっと一緒にいれたのやろうか。
ぼーっと空を見ると歪んだ青い空が見えた。
もう引き返せない思い出が苦しくて悲しい。
あなたと出逢う前の何でもなかった俺にはもう戻れない
目の前の澄んだ空は涙で滲んでただの空になった。
(恋が終わった、)
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咲希@skrmc(プロフ) - 50話まで書き切りありがとうございました。更新してくださっている間、とても素敵な時間を過ごせたと思います。度々気になっていた最後の「()」。あれは歌詞だったのですね。また恋香さんの小説が作成され、機会があればまた読ませていただきます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page49 id: ede94865a4 (このIDを非表示/違反報告)
rinu - 純愛でした♥ (2022年4月6日 0時) (レス) @page33 id: d47608d8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋香 | 作成日時:2022年2月15日 16時