メカクシ団(非公式)の日常9

↑の続き　by.シマ ページ39

「…………さぁ……どっちだ…？(ﾆﾔﾘ」

行儀悪く足を投げ出して座る青パーカーの女が、
意地悪く向かいのレモン色パーカーの女に笑いかけた。


「…………こっちだ」

神妙な顔つきで青パーカーの女の手元に
レモン色パーカーの女が手を伸ばす。



「………｡……あ！くっそー…」

レモン色パーカーの女は
自ら選んだカードを見て悔しがった。


「ふぅ………あっぶねー…;;」

それとは反対に、
青パーカーの女は胸を撫で下ろした。







「おっそーい」
「いつまで続くの､これ……;;」
「え？まだ続いてんの…!!？;;」
「もうシマ負けろよ〜…」
「何十分､二人で続けるんだよもう…;;」
「………二人とも負けん気が強すぎだ;;」



周りを囲んで座るギャラリーが
口々に試合の中断をねだる。




「ここまで来て､負けてられっか!!」
「………悪いがオレは負ける気なんてない」

「「「この勝負､ぜったいに………」」」

「「「シマ／グレン には負けねー!!」」」

「「「マネすんなよ!／マネすんな…｡」」」




口を揃えて男みたいな口調で
勝利宣言する二人の女。

(元)男子のグレンとシマだ。

二人がババヌキを始めて､４８分。

当初は１０人ほどいたプレイヤーも
開始早々に勝ち抜けていき………

……残るはこの二人となってしまった。






「もう､シマ能力使えば？終わらないよ…;;」
「グレンも､さっき使えばよかったのに…;;」
「つまんない意地張らないでよ〜;;」

(元)女子組がぼやく。




「………これは……男同士の戦いだ…」
「能力で勝つなんて腰抜けのすることだろ」
「……………素手で勝つ…………」

(現)女子が反論する。




「あんたら今は女の子だよ」
「男同士じゃないじゃん………;;」
「…………もう好きにして;;」

(元)女子組はため息をついた。






「………体は女でも､心は男なんだよ｡」
「シマ､それオナベみたいだぞ｡」
「なっ…………!!!;;」
「ほらほら｡さっさとババ引けよ」
「む……誰が引くか｡オレが引くのはＱだ」
「誰が引かせるか｡………それより…」
「…？」
「…………シマ､可愛くなったな」
「……はぁっ!!？////;;」
「………短パンなんて履いちゃって〜(ﾆﾔ」
「こっ……これはっ………!!!;;
　 ……ﾊｧ…動揺作戦かよ;;」
「お､バレたか｡ははは」
「……;;……こっちだな…(ｽｯ」
「ふっ……残念｡それはババだ」
「！………くそ…」
「よし……俺のターンだな」

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