(元)女子に服貸してなんて言えない。by.シマ ページ31
「……どうすりゃいいんだ………;;」
オレが自室に入り、もうかれこれ30分。
サノの提案により、
今の性別に合った服を着ることになったが
正直、女物の服の入手法が分からん。
そんな服持ってるわけねーし…
買いに行くとか論外。
でも…このままってのも
あまり気が進まない。
今ごろ他の(元)男達は確実に、
女っぽい服を着ているのだろう。
そんな中でオレだけ変わってないのは
ちょっと…いや……ものすごくイヤだ。
特に理由は無いが、ものすごくイヤだ。
ってことで……
「……誰かに…服貸りるしかねーか…」
そう思い、(元)女子軍団の名前をあげていく。
セン…ミラ…リナ…イチイ…カオル…
サノ…アイ…団長もいるな……ほかには……
そこまで考えてから、思考が止まった。
おいおいおい……まてまてまて…。
………何て言えばいいんだよ…?
「…やっべ…それ考えてなかった…;;」
……ってか、それ以前に……
オレが…女子から服を借りる…だと…!?;;
今までの自分の考えに
根本的な否定を思い付いてしまった。
無理だ…オレには…
女子に「服貸して」なんて言えない…。
「……何考えてんだよ全く………;;
オレにそんなことが言えると思ったか…?;;
アホか、ムリに決まってんだろ……;;」
コミュ障丸出しの自問自答を口にして、
髪の毛をガシガシと掻きまわす。
すると、後ろで結んでいた髪が崩れて
パサリと首筋に落ちた。
「あ……くくり直さねーと……」
崩れた髪を直すため、
髪ゴムをしゅるりとほどく。
「ん……?」
風呂上がりのように肩に落ちた黒髪は、
いつもよりも少しだけ………
ほんの数cmだけ長い気がする。
「これって……もしかして……」
そう口にして、風呂場に急いだ。
「おぉ……見えなくも…ないよな…?」
鏡に写る髪を下ろした自分は、
なんとなくだが女に見えなくもない。
「…もしかしたら……
自分でなんとかできるかもしれない……」
どこからそんな自信が出てきたのか知らねーけど、
やってみる価値はある。
……オレはクローゼットに眠る
[買ってみたけど使わねー]系の服を
呼び起こすため、クローゼットに向かった。
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*LERELUA*(プロフ) - あかおに@シマさん» いやいや~、存ッッ分にニヤつかせて頂きましたwww((((シマナイスッッ♭ (2013年7月13日 20時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - アヤナさん» ありがとです!!(´∀`*) (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - *LERELUA*さん» いえいえ。………あんな話で良かったのか心配………;; (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - 弱虫道化師さん» いえいえ……。うん……そうか……グレンもか……。……グレンも春か← (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - あかおに@シマさん» ありがとうシマ~(*´∀`) (2013年7月13日 20時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:非公式メカクシ団 x他2人 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年6月26日 15時