ぺったんこ。byミラ ページ28
サノ「ミラもさ…今は男なんだから…その格好はどうかと…」
サノのその言葉に目をしばたたかせる。
そういえば、私はスパッツを履いてはいるもののスカートだ。今は一応男の子なのだから、いくら男に見えなくても流石にマズい気がした。
それに、私は男の子みたいな服を持っていない。
私はファッションとかそういうのには全く疎いから、今まで買った服は全てリナとかイチイとかが選んできてくれたものだし…。
ミラ「…とりあえず、誰に服を借りよう」
思い付く限りの元男性陣の顔を頭に浮かべる。
まず、お兄ちゃん。
…体格的に絶対無理だろう。
シマ。
…お兄ちゃんと同じ理由で×。
陽炎。
…別の意味で右に同じく。て言うか、あれ?陽炎って、服は着替えるんだろうか。
ヨク。
…やっぱり右に同じく。
キル。
…陽炎と同じく。
ミラ「…うーーーん……」
かなり長い唸り声をあげて、さっきのアキは本当に女の子みたいだったな、なんて関係ないことを思い出す。
…ん?アキ?
ミラ「…あっ………」
今さらのようにアホっぽい声をあげ、実はさっきからずっと動いていた足を止めた。
…アキなら、元の身長が今の私とほぼ同じだし、頼めば貸してくれるかもしれない。
ミラ「……よし…!!」
ぱぁああと顔を輝かせながら、私はアキの部屋へと走り出した。
*
ミラ「…ということで…い、良いかな…?」
アキ「あぁ、別に良いぞ。…ほら、これ。シャツと、パーカーと…。…あと、ズボンな。」
アキの部屋の中。綺麗に整頓された様相には清潔感が溢れていて、スゴい…!!なんて言って感心している私に、アキは思いの外あっさりと頼みを承諾してくれた。
タンスやクローゼットから適当に選び出した物をひょいひょいと渡される。
アキ「とりあえず選んだが…。…これで良いのか?」
ミラ「うん、ありがとうアキ((ニコッ」
アキ「…お前ホント変わってねーな」
ミラ「アキはすっごく可愛くなったね」
アキ「…何気にそれ複雑な気分になるんだが」
そんな他愛もないことを喋りながら、ちょっとだけきつくなったピアノ柄のパーカーを脱いだ。
ミラ「うわぁ…!!…す、すごい、ぺったんこだ…!!」
昔お風呂に入った時に見た自分の胸と同じ、何の膨らみもない胸を見て驚く。
胸に手を当てて押してみても、弾力性は全くないし痛くもないから、余計に珍しくなって「ほぁあ…!!」だの「すごーい…」だのと小さく歓声をあげた。
―と、その時。
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*LERELUA*(プロフ) - あかおに@シマさん» いやいや~、存ッッ分にニヤつかせて頂きましたwww((((シマナイスッッ♭ (2013年7月13日 20時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - アヤナさん» ありがとです!!(´∀`*) (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - *LERELUA*さん» いえいえ。………あんな話で良かったのか心配………;; (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
あかおに@シマ(プロフ) - 弱虫道化師さん» いえいえ……。うん……そうか……グレンもか……。……グレンも春か← (2013年7月13日 20時) (レス) id: ed4fa5d702 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - あかおに@シマさん» ありがとうシマ~(*´∀`) (2013年7月13日 20時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:非公式メカクシ団 x他2人 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年6月26日 15時