強行突破 ページ4
「……ナイス」
小さな誉め言葉と共に撫でられたギャラドスは、嬉しげにマスターに擦り寄る。
「こんなに早く“ボルトチェンジ”が破られるとはなぁ……ちょいとお前さん達を嘗めとったな！」
そう言ったテッセンは、再びレアコイルを繰り出す。
「一筋縄では行かせんぞ？」
「そりゃどうも……」
いつもの脱力節を返したレイラが相手を指差した瞬間、ギャラドスが体をくねらせた。
牙を剥いたギャラドスに“エレキボール”が襲いかかるも、再びそれはかわされる。
“噛み付く”を喰らったレアコイルに“放電”の指示が出るも、怯んだレアコイルは動くことが出来ない。
動揺を見せ始めたテッセンとは裏腹に、レイラは淡々と指示を出し続けていた。
ギャラドスには相手から牙を離させると共に、“アクアテール”を振り下ろさせる。
ダメージが蓄積してきたレアコイルが地面に叩き付けられたタイミングを見計らい、レイラは“地鳴らし”の指示を出した。
テッセンの方も抵抗をやめる気は無いらしく、レアコイルが今度こそ“放電”を放つ。
地面叩き付けた尾を伝い、ギャラドスに効果抜群の技を喰らわせた。
が、
そのまま力なく倒れたのはレアコイル。
流石のギャラドスもダメージが大きいようで、ゆっくりとその場にとぐろを巻く形になった。
………
「まさか……ここまでとは、なぁ……」
この結果に唖然としているのか、口をポカンと開けたテッセン。
レイラはギャラドスを一撫でし、ボールに戻すと彼に歩み寄った。
「たまには……強行突破も強いですよ……？」
そう言ってフードを被り直した彼女に、テッセンは思い出したようにポケットからあるモノを取り出した。
それは雷を象ったジムバッジ。
「正直……最近の若者を侮っておったよ。特に今回はタイプ相性はコチラが有利だったのでな！
キンセツシティの次はワシが成長する番じゃ！良い機会を与えてくれてありがとうな！」
納得したような笑みを浮かべたテッセンからバッジを受け取り、レイラは一礼する。
「……ありがとう……ございました……」
小さく返ってきた呟きに、テッセンは満足そうに笑い声をあげた。
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます！本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (
レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです！ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます！完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください！ (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます！嬉しい限りです！これからも気長に読んでください！ (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年3月28日 22時
