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291:町から町へ ページ44

『なかなか上手かったよ、君も』
『あのなあ!何でそういちいち突っかかる言い方すんだよお前は!!』
『エーフィ、グラエナ!凄く素敵だったよ!』
『ありがとう、リーフィア。僕もAと一緒に演技出来て楽しかったよ。次は君ともやってみたいな』
『わたしも!』
『おい無視すんな!!』
『リフレクターは攻撃で砕けるのだな』
『エーフィがタイミング合わせただけだよやろうと思えば出来るだろうがな!!』


エーフィに適当な扱いを受けた腹いせか、グラエナはエアームドに対してもイラついた声で叫んだ。

普通なら「どうしたの、グラエナ」とAが気にかけるのだろうが、生憎グラエナの叫び声は彼女には届かなかった。何故なら、グラエナに被せるようにして近くの茂みから何者かが叫んだからである。


「あの!!今の歌はあなたが歌っていたんですか!?!?」


何の前触れもなく茂みから飛び出してきたのは、一人の青年だった。
タケシと同じくらいの背丈で整った顔立ちをしているが、表情はどことなく幼く、あまり頼り甲斐はなさそうな印象を受ける。彼は髪や衣服にいくつも葉がくっ付いているのも気にせず、ずかずかとAの前に歩み寄ってきた。


「…は、はい。そうですけど」


異常なまでに輝いた瞳に圧倒されて、Aが引き気味に答える。
すると青年は両手でAの手をがっしりと掴み、前のめりになって言った。


「あなたのその素晴らしい歌声を見込んで、折り入ってお願いしたいことがあります!!話は後でするので、今はどうか着いてきてください!!!!」
「…え、え、えっ?」


そのままAの返事も聞かず、手を引いて大股で歩き出してしまった。手を強く握られたままのAは、当然彼に引きずられていくしかない。


「ん?」
「え?」
「…A?…A!?」



急すぎる展開にしばらく唖然としていたサトシ達だったが、はっと我に帰り慌てて荷物をまとめると、AとAを半強制的に連れ去った青年を急いで追いかけた。

Illust:あけましておめでとうございます!【夢絵注意】→←290:町から町へ



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こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» そうですね!もう進化したので『(元)イーブイ、頑張る』といった感じです(笑)そして相変わらず勘が鋭いですね!ご名答です!リーフィアは新しい技を覚えたのですが…それが何かは次のお話で! (2016年12月27日 14時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - おおっ!イーブィからリーフィアになったね!イーブィ、頑張る!から変わってリーフィア、頑張る!みたいになった感じ気分だよ!(笑)新しい技も覚えたのかな?('∇`)まさか…ソーラービーム…だったりして?(ーωー) (2016年12月27日 10時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 残りHPが少ない状態で仲間を呼ばれてぎゃあああああ(O_O)ってなったことはありますが、珍しいポケモンに会ったことはないですね…。そして絵も見てくださってありがとうございます!小説を書くのも絵を描くのも好きなので、両方上手くできるように頑張りたいです! (2016年12月26日 8時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - あなたは野生のポケモンの仲間呼ぶ所はよく現れましたか?('∇`;)絵相変わらずに上手いねぇ!パソコンを使って作ったみたいね。サンタさんとか何かのコスプレを着た姿は無いね…(´ω`)サトシのピカチュウは居ないね…。 (2016年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 私はまだストーリーをゆっくり進めている最中なので、そういった楽しみ方に憧れます!クローバーハート様のところに理想のピカチュウがやってきますようにo(^▽^)o長文失礼いたしました! (2016年12月25日 13時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こうもり | 作成日時:2016年12月11日 18時

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