251:なんだってんだよー! ページ3
「A!俺と回ろうぜ!!」
「え。わ、私はいいけどみんなは…うわっ!?」
そしてAが言い終わる前に、彼女の腕を引き走り出してしまった。
「…え、えっ、おいジュン待てよ!!」
あまりの急展開についていけなかったサトシがようやく反応する。すでに小さくなりかけているジュンの背中を確認すると、サトシはピカチュウと共に全力で追いかけて行った。
「……ジュンってほんっとせっかちよね」
「まるで嵐だな」
完全に置いてけぼりをくらったのはヒカリとタケシだ。
「どうする、ヒカリ」
「私達は私達で回らない?A連れて行かれちゃったのは残念だけど」
「それもそうだな」
ということで、ヒカリとタケシはAの行く末を案じながら、ショッピングエリアに足を踏み入れた。
「ちょっ、ちょっと待って…っ、ジュン、ジュン速いよ!」
ものすごいスピードで腕を引かれながら、Aは途切れ途切れに訴えた。
運動が苦手な訳ではないが、このスピードは速すぎる。
何度目かのアピールで、ようやくジュンがAの様子に気付いてくれた。
「ん?あぁ、悪い悪い」
「おいこらジュン!」
足を止めた2人に、サトシが追いついた。少し肩で息をしているAに対して、ジュンとサトシに疲れた様子は一切ない。
「おーサトシ」
「『おー』じゃないだろ!お前Aの返事聞く前に勝手に連れてくなよ」
「あれ、そうだっけ」
「いいよ、サトシ。私、どのみち賛成するつもりだったし。…ヒカリとタケシ、置いて来ちゃったけど」
「大丈夫だろ。あいつらならあいつらで見て回るんじゃねーか?」
二手に別れてしまった原因であるにも関わらず、随分と軽い態度である。
「で、サトシは何で追いかけて来たんだ?」
サトシが飛び出してきたのは条件反射というか、自分でも気付かないうちに走り出していたのだ。サトシ自身も理由が分からないままここまで走ってきてしまった。
ジュンの質問を受けてから少し固まっていたが、やっと自分の中に答えを見つけて返答する。
「お前だけでA独り占めなんてずるいだろ」
「なんだよ、お前もAと回りたかったのか」
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こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» そうですね!もう進化したので『(元)イーブイ、頑張る』といった感じです(笑)そして相変わらず勘が鋭いですね!ご名答です!リーフィアは新しい技を覚えたのですが…それが何かは次のお話で! (2016年12月27日 14時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - おおっ!イーブィからリーフィアになったね!イーブィ、頑張る!から変わってリーフィア、頑張る!みたいになった感じ気分だよ!(笑)新しい技も覚えたのかな?('∇`)まさか…ソーラービーム…だったりして?(ーωー) (2016年12月27日 10時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 残りHPが少ない状態で仲間を呼ばれてぎゃあああああ(O_O)ってなったことはありますが、珍しいポケモンに会ったことはないですね…。そして絵も見てくださってありがとうございます!小説を書くのも絵を描くのも好きなので、両方上手くできるように頑張りたいです! (2016年12月26日 8時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - あなたは野生のポケモンの仲間呼ぶ所はよく現れましたか?('∇`;)絵相変わらずに上手いねぇ!パソコンを使って作ったみたいね。サンタさんとか何かのコスプレを着た姿は無いね…(´ω`)サトシのピカチュウは居ないね…。 (2016年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 私はまだストーリーをゆっくり進めている最中なので、そういった楽しみ方に憧れます!クローバーハート様のところに理想のピカチュウがやってきますようにo(^▽^)o長文失礼いたしました! (2016年12月25日 13時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こうもり | 作成日時:2016年12月11日 18時