検索窓
今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:51,134 hit

251:なんだってんだよー! ページ3

「A!俺と回ろうぜ!!」
「え。わ、私はいいけどみんなは…うわっ!?」


そしてAが言い終わる前に、彼女の腕を引き走り出してしまった。


「…え、えっ、おいジュン待てよ!!」


あまりの急展開についていけなかったサトシがようやく反応する。すでに小さくなりかけているジュンの背中を確認すると、サトシはピカチュウと共に全力で追いかけて行った。


「……ジュンってほんっとせっかちよね」
「まるで嵐だな」


完全に置いてけぼりをくらったのはヒカリとタケシだ。


「どうする、ヒカリ」
「私達は私達で回らない?A連れて行かれちゃったのは残念だけど」
「それもそうだな」


ということで、ヒカリとタケシはAの行く末を案じながら、ショッピングエリアに足を踏み入れた。









「ちょっ、ちょっと待って…っ、ジュン、ジュン速いよ!」


ものすごいスピードで腕を引かれながら、Aは途切れ途切れに訴えた。
運動が苦手な訳ではないが、このスピードは速すぎる。

何度目かのアピールで、ようやくジュンがAの様子に気付いてくれた。


「ん?あぁ、悪い悪い」
「おいこらジュン!」


足を止めた2人に、サトシが追いついた。少し肩で息をしているAに対して、ジュンとサトシに疲れた様子は一切ない。


「おーサトシ」
「『おー』じゃないだろ!お前Aの返事聞く前に勝手に連れてくなよ」
「あれ、そうだっけ」
「いいよ、サトシ。私、どのみち賛成するつもりだったし。…ヒカリとタケシ、置いて来ちゃったけど」
「大丈夫だろ。あいつらならあいつらで見て回るんじゃねーか?」


二手に別れてしまった原因であるにも関わらず、随分と軽い態度である。


「で、サトシは何で追いかけて来たんだ?」


サトシが飛び出してきたのは条件反射というか、自分でも気付かないうちに走り出していたのだ。サトシ自身も理由が分からないままここまで走ってきてしまった。

ジュンの質問を受けてから少し固まっていたが、やっと自分の中に答えを見つけて返答する。


「お前だけでA独り占めなんてずるいだろ」
「なんだよ、お前もAと回りたかったのか」

252:なんだってんだよー!→←250:なんだってんだよー! ▼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» そうですね!もう進化したので『(元)イーブイ、頑張る』といった感じです(笑)そして相変わらず勘が鋭いですね!ご名答です!リーフィアは新しい技を覚えたのですが…それが何かは次のお話で! (2016年12月27日 14時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - おおっ!イーブィからリーフィアになったね!イーブィ、頑張る!から変わってリーフィア、頑張る!みたいになった感じ気分だよ!(笑)新しい技も覚えたのかな?('∇`)まさか…ソーラービーム…だったりして?(ーωー) (2016年12月27日 10時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 残りHPが少ない状態で仲間を呼ばれてぎゃあああああ(O_O)ってなったことはありますが、珍しいポケモンに会ったことはないですね…。そして絵も見てくださってありがとうございます!小説を書くのも絵を描くのも好きなので、両方上手くできるように頑張りたいです! (2016年12月26日 8時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - あなたは野生のポケモンの仲間呼ぶ所はよく現れましたか?('∇`;)絵相変わらずに上手いねぇ!パソコンを使って作ったみたいね。サンタさんとか何かのコスプレを着た姿は無いね…(´ω`)サトシのピカチュウは居ないね…。 (2016年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 私はまだストーリーをゆっくり進めている最中なので、そういった楽しみ方に憧れます!クローバーハート様のところに理想のピカチュウがやってきますようにo(^▽^)o長文失礼いたしました! (2016年12月25日 13時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こうもり | 作成日時:2016年12月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。