259:コンテスト・ライバルズ ▼ ページ11
「『コンテストフェスタ』?」
3階に上がるなり目に飛び込んできた文字に、Aはケンゴがこのショッピングモールに来た理由が分かった。
まだ会ったことはないが、コーディネーターの彼なら興味のありそうな企画だ。
「あっ、いたいた!」
聞き慣れない声がしてそちらを向くと、茶髪の少年がこちらに走ってきた。
「よー!マイベストフレンドっ!」
「悪いな、遅くなっちゃって」
ガシッと握手を交わした少年とジュン。
この反応からして、彼がケンゴだとみて間違いなさそうだ。
「ケンゴ!久しぶりだな!」
「久しぶりサトシ!…あれ、こちらは?」
サトシに笑いかけたケンゴは、その後ろにいたAに気付いて尋ねる。Aは挨拶すべく軽く会釈をした。
「初めまして。今サトシ達と旅をしてる、Aっていいます」
「ああ、君が!」
自分のことを知っているような口ぶりだ。どうして?という疑問が表情に出ていたらしく、ケンゴはわけを話してくれた。
「ヒカリから聞いたんだ。今一緒に旅をしてる女の子が」
「ケンゴーーっ!」
「…ジュンに連れてかれたって」
ケンゴこと言葉に割って入った声は、明らかにヒカリのものだ。
彼女の姿を探そうと辺りを見回せば、今しがたケンゴが駆けてきた方向からタケシと一緒に小走りでやってくる。
「急に走り出すから何かと思ったじゃない」
「なるほど、ジュンと合流するためだったのか」
別行動をしたはいいが合流の仕方が分からなかったので、2人がケンゴと一緒にいたことは好都合だ。
「ヒカリもタケシも、どうやってケンゴに会ったんだ?」
「買い物してる途中に、コンテストフェスタって張り紙を見たのよ」
「あらたか用事は済んだ頃だったし、見てみようと来てみたら、ケンゴとばったり会ったんだ」
事情を説明し終えたヒカリはじとーっとジュンを見ると、Aの腕を取りながら言った。
「もうジュン!Aと一緒にショッピングしたかったのに、嵐みたいに連れてっちゃうんだから!」
「わーっ、悪かったって!こっちでサトシとピカチュウに言われたばっかだから勘弁してくれ!」
一気に賑やかになった一同を見て、ケンゴは嬉しそうな笑顔を見せた。
「でも良かったー。1人で見るのもなんだからジュンを誘ったんだけど、こんなに賑やかになるなんて」
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» そうですね!もう進化したので『(元)イーブイ、頑張る』といった感じです(笑)そして相変わらず勘が鋭いですね!ご名答です!リーフィアは新しい技を覚えたのですが…それが何かは次のお話で! (2016年12月27日 14時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - おおっ!イーブィからリーフィアになったね!イーブィ、頑張る!から変わってリーフィア、頑張る!みたいになった感じ気分だよ!(笑)新しい技も覚えたのかな?('∇`)まさか…ソーラービーム…だったりして?(ーωー) (2016年12月27日 10時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 残りHPが少ない状態で仲間を呼ばれてぎゃあああああ(O_O)ってなったことはありますが、珍しいポケモンに会ったことはないですね…。そして絵も見てくださってありがとうございます!小説を書くのも絵を描くのも好きなので、両方上手くできるように頑張りたいです! (2016年12月26日 8時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - あなたは野生のポケモンの仲間呼ぶ所はよく現れましたか?('∇`;)絵相変わらずに上手いねぇ!パソコンを使って作ったみたいね。サンタさんとか何かのコスプレを着た姿は無いね…(´ω`)サトシのピカチュウは居ないね…。 (2016年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
こうもり(プロフ) - クローバーハートさん» 私はまだストーリーをゆっくり進めている最中なので、そういった楽しみ方に憧れます!クローバーハート様のところに理想のピカチュウがやってきますようにo(^▽^)o長文失礼いたしました! (2016年12月25日 13時) (レス) id: 2edc5e6d88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こうもり | 作成日時:2016年12月11日 18時