【テニプリ】"必要"としてください。

つ ページ4

．




．




私はまだ仮にもマネージャーだから部活に向かう





必要とされていなくても私はみんなのサポートをしたいのだ





喜んでいる姿



必死になる姿





その姿さえ見れれば私は満足とまではいかないけど、嬉しいのだ





私は即行動するため、まだコートには誰もいない

あの真田先輩や柳先輩でさえ





ネットの調整



ボールの調達



部室の掃除





長年、マネージャーを務めているためかあっさりと終わる

部室にあるゴミを取り除いて、ここから出ようとした





丸井「ふふん〜♪お菓子＿＿＿ｯ！？」



『…ぁ…』





丸井先輩と鉢合わせしてしまった

彼は私を見て、驚いた顔をしている





ずーっと私を見ていなかったからびっくりした？



それとも私がマネージャーというのを忘れて、私を見知らぬミーハー女だと思った？





丸井「……お前…」



『……』





何を言われるのだろうか

頭の中は恐怖でいっぱいだ





丸井「＿誰だ？」



『ｯ！？』





私の予想が少しだけ当たってしまった

こんなことになるなら、すぐに丸井先輩から離れとけばよかった





聞きたくなかった

丸井先輩にとって私はマネージャーから見知らぬ人に変わってしまった

いや、他の人もそうだろう





私はぶつかるような勢いで、その場を去った

丸井先輩が呼び止めていたような気がするが、無視した





いずれ言われると思っていた言葉
何よりも恐れた言葉





すぐにそう言われるのは分かっていた

分かっていても









．









．









．









．









受け止めるのは無理だった









．









．









．









．









上手くできない呼吸



溢れ出る涙



震える体









．









．









．









．









『はは＿＿＿』

よ→←ひ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す