現世よさらば【BLEACH】

Story.8 ページ10

｢隊長、仕事溜まってますよ。
遊んでる暇があるなら1枚でも書類を片付けて下さい｣


藍染にそう促された平子は、

｢偉そうなこと言うなァ、オマエ。隊長が忙しい時は副隊長が代わりに仕事してくれるもんと違うか？｣

と言って藍染をどつく。...放った肘鉄は当たってないけれど。



｢遊んでるだけですよね｣

そう呆れた顔で藍染が言っても聞こうとしない平子。

｢帰って仕事しなよ｣

私がそう言うと｢なんや、Aまで言うならしゃーないから仕事したるわ｣

そう、渋々と隊舎の方へと足を向けようとした。

しかしその帰り際、

｢...あ、そうや｣


ハッと何かを思い立ったような顔をしたと思うと私の方へと近づいてきて、耳元に寄り、




｢惣右介にはもうあんまり関わらんときな｣



...そうボソッと先ほどの発言と矛盾することを言い残していったのだ。


その真意は分からなかったが、私の藍染に対する第一印象は決して良いものではなく、あまり関わりたくないと思っていた所だったので、あまり問題は無いだろうが。


その後は、


｢ほな、また隊舎にでも遊びに来て｣

そう言ってひらひらと手を振ると藍染に対して再びマシンガントークをかましながら帰っていった。


｢賑やかな人でしたね｣

私が浦原さんにそう問いかけると

｢隊長格にはまともなのなんてアタシぐらいしかいませんよん♪

...次、アタシの拠点に案内しますから｣

そう言ってスタスタと歩きだした浦原さん。




...拠点を案内すると言った浦原さんの表情が少し曇って見えたのは私の考えすぎか。

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