Story.6 ページ8
瀞霊廷内をブラブラと歩く。
隊長格ともなればやはり権力や威厳もあるようで、時たますれ違う他の死神は浦原さんに挨拶をしては頭を下げていた。
そんな中、
「可愛ええ子連れてデートかい、浦原」
そんな声がいきなり背後からしたと思えば、肩をポンと叩かれた。
びっくりして後ろを振り向けば金の長髪の男の人が立っている。
ニヤニヤしながらこちらの様子をを伺う表情。
...可愛らしい反応でも出来れば良かったのだけれど、私も伊達に男まみれの剣術道場で生きてきたわけじゃない。
恩人である浦原さんと尊敬する山本元柳斎総隊長は別として、野郎に対する礼儀なんてものはドブ川に捨ててきたも同然なわけで。
「急に触るなよ、てか誰です?」
思いっきり睨みながら、そう問いかけると驚いた様に目を見開いたあと大声で笑い出した。
「ハァーッ、苦し。喜助オマエ、またおもろい子連れてきたなァ。
俺、平子真子っていうん。よろしゅうな。
お嬢さん、名前は?」
一通り笑い終わったあとであったが、腹を抱えながら彼はそう言った。
また面倒くさそうな人だな...。そう思ったがチラッと見えた彼の背中には大きな“五”の文字。
敵に回すと厄介だと思ったのが一つ。ここで悪い態度を取っても損しかしないと思ったのも、一つ。
面倒くさそうな人だとは思ったが悪い人には見えなかったし、身分や立場が上なのは分かっているが、尊敬や恩義もない男に敬語を使うのはどこか気に食わないと思うのは私の性格の歪みのせいか。
「...宮本Aです、よろしく」
色々と脳内で考えた結果、私がそう名乗ると彼は満足そうに頬を緩めた。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時