Story.30 ページ33
私が護廷十三隊に属するようになって、慌ただしく日々は過ぎていった。
...ただ、入隊前と変わっていないこともいくつかある。
その一つは...浦原さん夜一さんによる、訓練だ。
本日...というかココ最近はひたすら斬魄刀の始解を使って戦闘、戦闘、戦闘...とまあ、嫌になるほど剣を振るっている。
日に日に手に馴染む私の斬魄刀と毎日会話する
『おいA、生ぬるい戦い方してんじゃねーよ』
「やかましいわ!戦ってる最中にアンタがグチグチ頭ん中に文句垂れてくるせいで集中できないの!」
『ククッ、自分の弱さも他人のせいか。如何にも弱いヤツのセリフだな。流石。』
「私5席!浦原さんは隊長!逆に浦原さんが私に負ける方がシャレにならんわ!!」
『言い訳も見苦しい』
「テメー次喋ったら叩き斬る」
「まあまあ、Aサン落ち着いてくださいよ」
「コレが落ち着いてられますか!?」
『ただテメーの落ち着きがねーんだよ、落ち着け』
「...決めたコイツ絶対斬る。今から斬る。」
「...ソックリじゃないっすか、君たち。」
無駄口叩いて、無駄に挑発してきて、無駄に自信家で、無駄に文句をたれて、無駄に構ってくる私の斬魄刀。
...少し会話をするだけで上手い具合に私の怒りのゲージを上げてくる。
最近は生意気にも具象化するということを覚えたらしく、目の前に出てきてはグチグチグチグチと文句や説教(それも全く共感できない)をしてくるのだからたまったものじゃない。
オマケに斬魄刀の中身本人は人の形すらしておらず、餓狼...即ち
「獣の分際で人様に向かって偉そうな口きくんじゃねーよ」
『俺の力を借りねーとロクに戦えもしねー癖によくそんな口がきけるモンだなぁ、オイ。』
「くたばれ」
『テメェがくたばれ』
「お前ウザイ、今めっちゃカチンときた」
とまぁ...この日はいつもに増して斬魄刀との喧嘩がエスカレートしてしまい、
「喜助、これはどういう状況じゃ」
「...今日卍解の習得をアタシと同じ方法でしてもらおうと思ってたんすけど、勝手にドンパチし始めちゃいまして」
本気で喧嘩を始めてしまった私達には周りが見えなくなってしまって、浦原さんと夜一さんのことはすっかり無視して戦い続けた。
決着がついたのは翌日。
...ギリギリではあったものの勝負を制したのは私だった。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時