Story.21 ページ23
地獄の修行が始まって三日目の朝。
...すなわち、真央霊術院への入学式その日である。
この日から、院内で霊力や入学試験の結果によってクラスが振り分けられ、そこからは教えられることに基づいて各々技を磨いていく。
私は1組...特進クラスだったのだが。
前を見れば1人で緊張して人の字を飲んでいる女の子。
横を見れば入学早々袴を着崩している刺青の入った不良。
後ろを見れば金髪の男の人が一人でブツブツ何か言ってるし。
その他も個性的も個性的。皆がみんな我が強いと言うかなんというか。
...もう、何ここ怖い。帰りたい。
どうやってこのクラスに溶け込もう。
そんなことをグルグルと考えていれば、死神に生徒が一人ずつ教壇の方に呼ばれ、刀を配られた。
それは私が道場にいた頃、お侍さんが下げていた刀のような装飾は一切無く、刃のみがギラギラと白銀に輝いていた。
“浅打”
そう呼ばれるこの斬魄刀には名前が無い。
寝食を共にする事で己の斬魄刀が作り上げられる。
...そう先生は言ったが、私にはその真意を掴みきれなかった。
その後、自己紹介やガイダンスなんてものは行われるはずもなく一番はじめ、早速鬼道の講義が始まったのであった。
「破道の一、衝!!」
破道に関しては、元々浦原さんに教えて貰っていた私が飛び抜けていた事は言うまでもないが...もう1人。
「破道の一、...衝!」
...この日は、破道を使って的を壊す訓練だったのだが、私の他にもう1人、粉々に的を吹っ飛ばした子がいたのだ。
それはまさに教室で私の目の前で人の字を飲んでいたその子であり。
「私、雛森桃っていうの!よろしくね!!」
「宮本Aです、よろしく」
死神人生初の同級生で同性の友達となったのだった。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時