現世よさらば【BLEACH】

Story.16 ページ18

｢何度も言っておるじゃろう！そんな打撃じゃハエも殺せんぞ！！｣

｢...っ｣



...修行が始まって数時間。

一番初めに行ったのは白打という武器を使わない戦闘法であったのだが、


最も基礎となる部分。

手の平に霊力を集めて打撃を送る。ただそれだけであるのだが、今まで全く霊力をコントロールしたことがなかった私にとっては、とてつもなく至難の技であった。



...霊力をどうにか手の平に集めるために、1時間半。

白打の型の練習に、2時間弱。

そして、本格的な打撃の練習に入って現在数時間。


コントロールを誤った霊力はそのまま私にダメージとして来てしまうため、全身が打撲したように、痛い。


身体中の筋肉が悲鳴をあげる。
正直な話、ただただ立っておくだけでもツラい。


そんな私の唯一の原動力は、私がボロボロになっている目の前、

｢どうした。主の力はそんなものか？｣

そんなことを言いながら腰に手を当て、小馬鹿にする表情で私を見下ろしている夜一さん、その人であった。


人一倍負けず嫌いであることは自覚済。



私を煽る言葉に対して一々反応してしまう性であり。



...絶対、1発ぐらい殴ってやる。



そんな気持ちを胸に、立ち上がる。


｢オラァァァァア！！！｣


そして、夜一さんに向かって殴りかかり続けるのであった。

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