Story.15 ページ17
「...広いですね」
「そうでしょ?ココ、アタシがこっそり地面掘って作ったんですよ♪」
「コッソリ!?
...ちょっと待ってくださいよ。イタズラの域を超えすぎです。」
「こやつは昔から病的にコッソリ何かをするのが上手くての、ここを知っているのは主を含めて3人じゃ」
「...いやいや、上手いどうこうの問題じゃないでしょ」
その後、岩鷲さんに服を持ってきてもらった服に着替えた私が連れてこられたのは、双極の丘の地中。
ただッ広い空間で。
町一つぐらいならば作れそうなその空間をこっそり作ったと言う浦原さんの言葉はやはり信じ難い。
「で、何でここに呼んだんですか。」
「それはですね...今から宮本サンにみっちり修行をつけようと思いまして。」
「修行ですか!?またどうして急にそんなことに。」
修行。それは普通に人間として生きていればものすごく馴染みのない言葉である。
あ、一つだけ心当たりがある。が、
しかし私の思い浮かべたそれとは、お坊さんが修行と称して滝に打たれている姿であって。
しかし、彼らの指す修行がそのようなものでは無いことは明白である。
「A、主は3日後、真央霊術院に入学するじゃろう。
この学校は飛び級制度が設けられておってな、実力さえ有ればあっという間に卒業できる。
とはいっても1日2日で卒業するのは到底無理な話じゃが、普通の人間通りの六、七年も掛けてもらっては困る。
そこで儂等が主に修行をつける。主は真央霊術院を2年以内に卒業しろ」
「アタシが斬術と鬼道、夜一サンが白打と歩法を見ますんで。
...鬼道に関してはもう1人強力な助っ人を呼んでくる予定ですが。」
ハクダにキドウ。全くもって馴染みのない言葉の羅列。
斬術は良いとしても、歩法、歩き方にまで修行をつけられるのか。
「ちなみに...修行はいつまでですか」
「そんなの決まってるじゃないっスか!宮本サンが霊術院卒業するまでアタシと夜一さんが交代で毎日見ますよん♪」
「それはそれは...ありがとうございます」
...その日から始まった修行に、このお礼の言葉を訂正するのは数時間後の話だ。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時