Story.12 ページ14
理不尽...
そう思ったが為せる手立てはなくて、仁王立ちしたお姉さんを座ったまま見上げることしか出来ない。
そんな時、現れた救世主。
「空鶴サン、イジメは良くないっすよ」
そう言いヘラヘラ笑いながら私たちの方に近づいてくる浦原さん。
しかし、浦原さんの問いかけには全く答えず、堂々と無視するお姉さん。
「夜一の野郎はまだ来ねーのか」
「それがですね、今さっき総隊長から隊長の招集がかかりまして...
夜一サンもアタシも行かなきゃいけないんすよねー
ってことで、もうちょっと宮本サンの面倒を見てやってもらうように頼みに来ました」
「ああ、分かった」
そんな会話をお姉さん...もとい、空鶴さんと交わした浦原さんは私に笑いながら手を振るとスグに去っていった。
...浦原さん、救世主どころか私を地獄に引きずり下ろしに来たんですか。
全くもって、空鶴さんと2人きりで間を持たせる自信がない私が内心テンパっていると、空鶴さんが私に話しかけてきた。
「俺は志波空鶴だ、よろしくな」
「よ..よろしくお願いします!!」
「それと、コイツが俺の部下だ。おい、岩鷲入ってこい」
空鶴さんがそう言い終わるとほぼ同時、間髪開けず、隣の襖の奥から「はい!ただ今!!」という返事が帰ってきた。
バタバタと廊下を走る音がしたかと思うと、
「志波岩鷲ともうします!よろしくお願いしますぅ!」
そう、ニコニコ笑った感じの良い男の人が出てきた
...のだが。
「遅い」
「痛い痛い痛い痛いっ!!ごめんなさい!!」
笑っている岩鷲さんの顔面を容赦なく踏みつけてグリグリとする空鶴さん。
...ああ、兄弟間でも主従関係は健在なのか。
「俺は花鶴大砲の手入れしてくるから、オマエはコイツの面倒みてろ」
「はい!喜んで!!」
そんなことを言い残すと、ゴツイ男の人2人を連れて去っていった空鶴さん。
部屋に残されたのはゲッソリとした顔の2人であり。
「...苦労してるね、岩鷲さん。」
「テメーも大変だったろ、お互い様だ」
分かり合える友ができたことは、空鶴さんに感謝しよう。
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明里香(プロフ) - 35話、関わりんときじゃなくて、関わらんときです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 34話、浮竹隊じゃなくて、十三番隊です。個人名で隊の名前を呼んだりしません。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、予告道理じゃなくて、予告通りです。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話、頬ずえじゃなくて、頬杖です。 (7月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 煉海さん» ...イヅルは...毒舌ですよ?(願望)イヅルに罵られてみたいなぁ... (2018年1月16日 20時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:近藤。 | 作成日時:2017年2月26日 11時