Story.7 ページ8
予知持ちの迅に弾丸など当たるはずもなく、放たれた弾丸は後ろの壁に当たった後、重い質量を持つ。
シールド無視の重りの弾丸、レッドパレットである。
鉛弾と呼ばれるそれは、三輪がよく使っているものだった。
その様子を横目で見ていると、まくし立てるように三輪が話す。
「裏切り者の玉狛支部が！ネイバーが入隊だと！？匿っているだけだろう！」
それを聞いて、一瞬内容を理解しそこねて、首を傾げて迅に聞く。
「後輩がワケありって……ネイバーなの？」
「あれ、言ってなかったっけ？」
「聞いてないわよ！はよ言え！」
「だっておまえはどっちにしろ協力してくれただろ？」
「断りはしないけど。
……いいねぇ、ネイバーの後輩か。遠征前より俄然ボーダーが面白いことになってるじゃない
でもそれなら今日太刀川達を退けても度々狙ってくるんじゃないの？」
「大丈夫、今日を乗り切れば上手くいく。おれのサイドエフェクトがそう言ってる」
「了解。……木虎、スコーピオンでブレード出して私にちょうだい」
「自分で出せばいいじゃないですか」
「遠征から帰ってきてそのままここに来てるから、いつものセットのトリガー玉狛に置いてあるのよ」
「仕方がないですね」
そう言いながら木虎に渡されたブレードを右手に構え、宙にはアステロイドを浮かせる。
「迅、風間隊と太刀川の相手して。
嵐山隊と私はその他の足止め。スナイパーは私が何とかするから気にしなくていい。
私は三輪から狩る。
木虎、援護」
「了解」
指示を出し終えるなり、私は走り始めた。
三輪はオールラウンダーだ。銃タイプのトリガーを使うため中近距離が得意なタイプである。
距離を詰めて一気に叩く。
私は木虎から受け取ったブレードにトリオンを注ぎ込む。
そうしてトリオン密度が高くなったスコーピオンのブレードで、三輪の孤月の受け太刀をした。
本来、瞬発力型で脆いスコーピオンは通常ならば孤月の一撃で折れるはずだ。
しかし、私がサイドエフェクトで意図的に密度を高めたブレードならば、1発程度ならは受けることができる。
普段なら折れるはずのスコーピオンが折れなかったことで、三輪に一瞬、動揺という名の隙が生まれる。
その瞬間を見逃してたまるかと、私は三輪の脇腹を足蹴にした。
足蹴をしながら腕を掴み、武器を持ったままの三輪を持ち上げて投げ飛ばす。
三輪の体は宙に浮いた後、壁に叩きつけられた。
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近藤。(プロフ) - レモンとみかん人さん» 私の文章力不足で申し訳ないですが、打月はオリジナル武器です……。孤月とは区別していますので、ご理解お願いします。 (2021年12月13日 10時) (
レス) @page4 id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人 - 打月じゃなくて、弧月ですよ (2021年12月11日 12時) (レス) @page6 id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ハイホーさん» コメントありがとうございます！結構クセのある夢主ですがいい子なので！行く末を見守って頂けますと嬉しいです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです、是非内容の方も読んで確かめて頂ければ幸いです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ハイホー(プロフ) - 近藤さん、新作連載ありがとうございます！！近藤さんの原作沿い小説が大好きなので、本当に嬉しいです！今回の主人公ちゃんも最初からインパクト強くてもう好きです……。遠征メンバーや迅たち以外のキャラとの絡みがとても楽しみです！執筆活動頑張って下さい！！ (2021年2月18日 6時) (レス) id: f4fc8fdd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2021年2月16日 12時
