君の心を奪いたい。【あんスタ】

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｢もうこうなったら今この五人の中で誰が1番いい筋肉してるか決めてもらわないと｣


｢ああ、長年決めかねていたKnightsの戦いだな
結果AはKnightsの誰が好みなのか｣


｢ふふ、負ける気がしないねぇ｣


｢なんで？？？｣






適当に話を流そうとしていたら、いつの間にか筋肉の張りあいをする方向に向かっていた。なんなの君ら、筋肉そんな大事？？？



というか多分その好きな男性のタイプのところ、私のめちゃくちゃ適当に答えたんだろうからそこまで本気にならなくていいよほんとに。

というか今更それさえも言えない雰囲気つらい。









練習着を脱いで謎に筋肉を見せてくるKnights(嵐ちゃん除く)。


おーすごいすごいと棒読みで答える。私の反応がイマイチだからか顔を歪める彼ら。







いやもうやめなよこれ、すっごいやばい光景だから。

考えてみなよ、女性1人に対して筋肉見せつけてくる10代後半男性アイドルってやばくない？見方によっては私が犯罪者になるから。








｢で？この中だったら誰が1番いいわけぇ？｣


｢いやあの、インタビューのそのところ適当に答えただけだから…私の本当のタイプじゃないと言いますか｣


｢鳴上先輩も脱いでください！！Aさまの判断がつきにくくなります！！｣


｢や、やだァやめて頂戴！こんなとこで脱ぐなんて恥ずかしいわよォ！！｣


｢嵐ちゃん正論｣


｢うるさいなぁとっとと脱ぎな！｣


｢ああんいやァ！！！｣


｢何してんだ泉くん！！！｣








上半身に纏っていた衣服を躊躇なく剥ぎ取った泉くん。恥ずかしがっている嵐ちゃんは涙目。ほんと何してんだ泉くん！！嵐ちゃんは乙女なんだぞ！！！(違う)





シャキッとしな！とばしばし背中を叩かれながら立つ嵐ちゃんは、そっと顔を覆って言い放った。






｢ううっ…もうお嫁に行けないわァ……｣


｢だ、大丈夫！大丈夫だよ嵐ちゃん！！

い、いざとなったら、私が＿＿＿｣




嵐ちゃんを慰めようと駆け寄って言いかけたはいいけど、その言葉の先がなかなか思いつかない。

え、どうしようなんて言おうと焦っているうちに、気が付けばとんでもない言葉が口から飛び出していた。







｢いざとなったら、私が嵐ちゃんをお嫁にもらうから！！｣







この私の一言でその場にいた全員が余計に怒り狂い騒然となり、一時はどうなる事やらと思った。部屋がひとつ吹き飛びそうなほどの勢いのある喧嘩を見せていただいた。




＿＿＿

(Knightsこわ……)

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