君の心を奪いたい。【あんスタ】

give me your hart! ページ22

それはKnightsのレッスンがあった日のこと。







こんにちは〜と部屋に入った途端に壁に追い詰められ、凛月くんと泉くんにすごい勢いで壁ドンされた。





今までで役とかで何度か壁ドンされてきたことあるけど、こんなに怖い壁ドンは初めてである。お二人共笑顔がすんごい怖い。









｢A〜…これどういう事なのかなぁ？｣


｢そ、それは…！！｣


｢んふふ、しらばっくれたって無駄だからねえ？この前のま〜くんたちのラジオで情報はバッチリ仕入れてあるから…♪｣









凛月くんの手に握られていたのはとある雑誌。

以前私がウエディングドレスのモデル(withスバルくん)をしたときのものである。









その雑誌の、教会で私とスバルくんがおでこをくっつけて笑っているページを見せながら、凛月くんが不敵に笑っている。


助けを求めて奥にいる他のメンバーに視線を送ったが、にこりと笑って返された。つまりこの空間に私の味方は居ない。なんてことなの。







｢なんで連れてったのがアイツだったのかなあ？

平干しタオルだか明星スバルだか知んないけど、そいつよりモデルとしての実績がある俺でも良かったんじゃない？｣


｢あらァ、それ言ったら私だってそうよォ！泉ちゃんばっかりアピールされたら困っちゃうわ｣


｢それでしたら私だってsmartに決められたはずです！｣


｢こらお前らっ、王様であるおれを置いて話を進めるなっ！｣


｢あは、王さまご立腹〜

大変だねぇA？俺たちこぉんなに怒らせちゃって…？｣








いや怒る要素…とも思ったが、この前のラジオでトリスタのメンバーもブチ切れたって聞いたしこれってもしかして普通？なんでだよ。いやだよそんな普通。




しかも凛月くんが怒ってるのはそれだけじゃないらしい。雑誌のインタビューのカットをバンバン叩きながら凄い目力で私のことを見ている。









｢な、ナンデショウカ｣


｢これ！ここの『タイプの男性』のところ！

前言ってた話と違うじゃん！

Aは落ち着いた余裕のある大人な男性が好きなんじゃなかったの？なんなの『筋肉質な男性』って！｣


｢え、私インタビューでそんなこと言ったっけ｣


｢言ったから違うんだろ！

おれらリッツがAのタイプは〜って聞いてたから落ち着いた余裕のある大人を目指してたのに、こんなの酷いだろ！｣









いや知らないよと思ったのは仕方ないと思う。

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