君の心を奪いたい。【あんスタ】

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あまりにも大声で日和くんが騒ぐものだから、バチバチしてた茨くんと零くんも引き寄せられてきた。そして後から追いついてきた、薫くんと颯馬くん、みかくん。



3人で何してたんだと問われてファッション対決と応えた茨くん。いや違うから、勝手に2人が競ってるだけだから。



そして謎に乗り気になってしまった4人が加わって、事務所対抗ファッション対決が繰り広げられることになった(なんで)。







〜コズプロ チーム〜

｢うんうん、この僕が負けるわけがないよね！｣


｢全くもってその通りですな！あっはははは☆｣


｢なんなんこの人ら〜っ、おれ参加するなんて言うてへんのやけど〜！

…はっ、でもここで勝たんかったらお師さんの顔に泥を…？｣


〜リズリン チーム〜

｢くくく、我輩に勝てると思うなぞ愚かなものよ｣


｢零くんなんかすごく悪役化してるんだけど…

でもAちゃんの洋服選べるなんてラッキー♪｣


｢変な服を選んでみろ貴様、直ちに切り刻んでやる｣


｢シンプルに殺害予告すぎて俺さすがに泣きそう｣


〜被害者(わたし)〜


｢いややめてよ……｣







番組の企画じゃないんだからさ。


こうして、宇宙一需要がないと言っても過言ではない対決が幕を上げた。


＿＿＿
＿



大騒ぎする彼らを置いて自分だけどこかに行くのもなんかアレだと思ったので、私はその場に留まっていたのだが。何せ時間がめちゃくちゃかかる。あれから何分経った？




コーデを決めたところまではお互い早かった。しかしどちらが優れているかの決定に、時間がかかりまくっている。




私は少し離れたところで服を見ながら傍観しているし、あの場を取り仕切る審判というものが存在しない。






｢正気かえ？Aにはこちらの服が似合うわい｣


｢んあ〜、そうやろか？前にお師さんが作ってた可愛いフリフリのワンピース、ごっつ似合っとったで？｣


｢いやいや！Aちゃん大人だからこういう大人っぽい色気漂う服が似合うってば！｣


｢Aは女性だね！それに童顔だからこれくらい可愛い服も着こなすね！｣


｢うっ、こんな露出の多い服を我が勧めるなど…！｣


｢一名賛同していないようですが？｣


｢あの、お客様…他のお客様もいらっしゃいますので…｣


｢連れがすみません、ほんとすみません｣


｢そこの君！どうせ暇だね、どっちのコーデが良いか選んで欲しいね！｣


｢こっちじゃろ？こっちじゃろ？？｣


｢本当にすみません……｣

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