【鬼滅の刃】あの子の攻略法求む！！【番外編】

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ここまでのあらすじ：Aさんが冨岡さんの名前を呼んだ





｢しのぶさん！？大丈夫ですかしのぶさん！？｣




崩れ落ちて床で踞る私を心配して何度も私の名前を呼ぶAさん。正直なんで今なんだというのが本音である。




なんで今なんですか、なんでよりによって口にした名前が冨岡さんなんですか…！！




脳内で冨岡さんを数十回フルボッコにして(怖い)、私は無理矢理笑顔を作ってAさんに顔を向ける。





｢大丈夫ですよ、何でもないです｣


｢いや嘘じゃん！！？絶対嘘じゃん！！？よくその顔で言えましたね！？全然大丈夫な顔してませんよ！！｣


｢うふ、うふふ…｣


｢だめだしのぶさんが壊れた！！｣


｢だからなんで今なんですか！！｣


｢えっ！？｣


｢なんで冨岡さんなんですか！！！｣


｢何が！？任務のことですか！！？｣




何のことか分かんないけど任務は仕方なくない！？と大きな独り言を放つAさんに頭を抱える。



まずい、これはかなりまずい。




現在彼女は惚れ薬にかかっている。


幸い、この場に冨岡さんが居ないため効果は出ていないが、もしAさんと冨岡さんが居合わせてしまったらどうなるか。



Aさんに飲ませた惚れ薬の効果があらわれ、冨岡さんにベタ惚れになってしまう。


何よりまずいのは冨岡さんがAさんを慕っていることだ。

とてつもなく優しい心を持ち合わせているAさんは、当然みんなから嫌われている()冨岡さんにも優しく、彼はその優しさに見事惚れ込んでしまったのである。


先日からかった時なんて＿＿



『冨岡さんはAさんのどこに惚れたんです？』


『……Aは天使のような可愛らしい容姿をしているだけでなく、底知れぬ優しさを持っていて、何事にもひたむきに取り組む姿は心が打たれるものが＿＿＿＿』



と、語りだしたら止まらなかった程だ。ちなみに途中から聞くのが面倒くさくなって聞いていなかった。



閑話休題。要するにどういうことか。


普通にAさんが好きな冨岡さんと会う
↓
薬の効果発動してAさんが冨岡さんを好きになる
↓
一時的ではあるが両想いになってしまう



しかも相手はあの冨岡義勇。何をしでかすか分からない男。

お付き合いを初めてしまったらとんでもない。加えて彼女は流されやすいからそのまま恋仲になって結婚だってありえ＿＿



｢ありえません！！｣


｢落ち着きましょうしのぶさん！！｣



ああもう、どうしたらいいんです！！

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