未来の旦那見つけようと思うんだよね【ツイステ】

候補4人目 ページ4

｢だ、大体っていうか、そもそもめぼしい人はいるのか？｣


｢わかんないから一緒に考えてって言ってんじゃん｣


｢なんだそれお前｣


｢いいかい、人って恋に盲目なんだよ。しかも考えだしたらドツボにハマって訳わかんない選択肢を選ぶ危険性があるのね。

だからここはマブの2人に私の将来一緒に考えて欲しいなって｣


｢A……！そうだな、俺たちはマブだ！｣


｢今そんなことしてる場合じゃねぇのよ｣







マブと言われて喜ぶデュースにエースは冷めた視線を送る。

はぁ、とため息をついて残り僅かなカフェオレをストローでくるくるとかき混ぜた。




｢で？じゃあお前のタイプってどんな奴なの｣


｢｢｢(((よくぞ聞いてくれた！！！！！)))｣｣｣




食堂にいた全員の心がひとつになった瞬間である。これは一大ニュースだと、ミーハーのうち1人が動画を撮り出した。あとでマジカメに載せるつもりである。やめろ、ご本人に許可を取れ(良い子のみんなは許可をとろうね♡)






｢えー…優しい人がいい｣


｢はぁ？｣


｢逆に聞くけどここの学園でお前に優しくない奴なんているの｣


｢いないわ｣


｢ダメじゃん｣





全員がため息をついた。が、心に僅かな希望が宿る。あれ、これ俺もしかしてワンチャンいける？かわい子ちゃんと生涯歩んでいけちゃう？？







｢あ、でももし結婚するなら結構接点ある人がいいな。現時点でよく話す人がいい｣




この時点で何人かの希望は呆気なく消えた。



俺影から見てるだけで話しかけたことねぇわ。

やめろ俺なんて眩しすぎて直視できない。せいぜい誰かのマジカメに上がってるの見るくらいだぞ。

やめろ諦めるなよ今からでも間に合うかもだろ。とりあえず聞いて後の参考にするんだよ。

天才か？？？




一瞬ざわめいた食堂が静まる。こんなに周りの空気が変わるのに異変に気づかない3人はなんなのか。ただのお馬鹿さんである。



｢ふーん、じゃあトレイ先輩とか？｣






優しい、現時点でよく話す。その共通点から引っ張りだしてきたエースが挙げたのは、自分の寮の副寮長である。

たまたま現場にいたトレイは一瞬で視線を集めた。

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