未来の旦那見つけようと思うんだよね【ツイステ】

候補11人目 ページ11

｢てか一番いいオトコがいんじゃん｣


｢誰｣


｢ジャミル先輩｣


｢｢ああ〜〜〜〜〜〜〜！！！｣｣





自分の部活動で一緒の先輩を挙げたエースに向けて、『それだ！』とでも言いたげに2人はエースに向けて指を指した。心做しかAは目が輝いている。





｢もうプロじゃんその人は、その道のプロ｣


｢旦那にプロとかあるのか｣


｢ちょ〜〜〜〜〜っと意地悪言ってくるけどそこがいい味出してるって言うか、なんていうかいい感じにギャップで湧く

優しくて頼りがいあって顔もルックスも頭も良くて強くて料理できて……え？？？優良物件すぎない？？？？すげぇなあの人｣




優しげで頼りがいがあるように見えてちょっと意地悪。それを耳にした奴らは総じて『は？？？』と思った。





ウィンターホリデーでジャミルがオーバーブロッドした話は周知の事実。

あの一件から従者だからという理由で抑えていた、ありのままの自分の姿をさらけ出している彼。レット・イット・ゴーってか。やかましいわ。




まぁそれからのジャミルはかなり性悪というかなんというか。

わかりやすく言えばヴィランみが増した()




寮生たちからすれば、『頼りになる優しい先輩』から『やべぇやつ(意味深)』に立ち位置が変わった。



そんな奴に肯定的とは大丈夫なのか監督生。俺らはお前の男の見る目を心配している(かなり真剣)(そしてかなり失礼)






｢ちなみにカリム先輩はどうなんだ？｣


｢えぇ………すごい大富豪のとこの長男でしょ……

パパさん奥さんがいっぱいいるってチラッと聞いたし、わがままだけどやっぱ一夫多妻はちょっとむり……｣






宴大好き元気いっぱいのカリム・アルアジーム。

すんげぇ金銀財宝を鍵もかけられていない一室に保管、更には国宝級の魔法の絨毯をブイブイ乗り回す男。金銭感覚がとんでもなくズレていることをAは知っていた。




生活費で困ってる的なことをエース達に愚痴ったところ、どこから聞きつけたのかカリム先輩が現れマドルの束を渡してきたのである。とんでもねぇ。




いい人なのは分かるんだけどね、とAは苦笑。その傍らでエースは内心ほっとした。良かったカリム先輩いいよねとか言い出さなくて。


いやでもジャミル先輩割といい線行ってたな？提案したのは自分だけどこれやっちまった？？？？


悪どい笑みを浮かべこちらを見下ろすジャミルの図〜ありのままで〜を脳の片隅に追いやってしまい込んだ。二度と出てくんな(辛辣)

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