10 個の願い【伏黒恵】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:23,809 hit

8個目ページ13

･

･

朝起きると

Aが苦しそうにしていた

『はぁ…はぁ…っ…』

｢おい！大丈夫か！｣

と声を掛けるが

Aは起きず苦しそうに息をしている

家入先生を呼ばなきゃ

と思い俺は急いで部屋を出た

･

･

｢…余命まであと約3日…｣

｢死が近づくにつれて病は悪化していく｣

｢私は少しでも長く生きたいなら安静にしてなって言ったんだけどね｣

｢でも一昨日とか普通に出掛けられたのが奇跡だよ｣

と言う家入先生

俺と後からAが重体だと聞いて

駆けつけてきた虎杖と釘崎は

何も答えられずにいた

｢…彼女よっぽど君達のことが好きなんだろうね｣

｢一昨昨日彼女が少しでも体が楽になるように…薬をくれって言ってきたんだ｣

一昨昨日は俺とAでディズニーに行った前の日

その時点でAはもう無理をしていた

全く気付いてやれなかった…

悔やみ手を強く握る

｢伏黒くん達…彼女は無理してまで君達との思い出を作ろうと…少しでも君達の記憶に残りたかったんだろう｣

｢残り3日…一分一秒大切に。彼女と一緒に過ごしてやってくれ｣

｢｢｢はい｣｣｣

･

･