【アダムス・ファミリー】アダムス家次女の学園生活【ハリーポッター】 (ページ11)

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ボートがホグワーツに到着し、新入生全員がゾロゾロとホグワーツの中に入っていくと、一際大きな扉の前で全員は足を止めた。

｢ようこそ、ホグワーツへ……さて、今からここの扉を潜り上級生と合流しますがその前にまず、皆さんがどの寮に入るか組分けをします。
グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリン……学校にいる間は寮が貴女方の家です。良い行いをすれば寮の得点となり、規則を破ったりすれば減点されます。
学年末には最高得点の寮に優勝カップが渡されます｣

そうホグワーツで生活するにあたって重要な事を簡単に説明したのはホグワーツの副校長であるミネルバ･マクゴナガルだった。

｢トレバー！すみません……｣
『……ただでさえ色彩がハッキリしてる場所にいて気分が悪いのに』

ドラコの隣で腕を組んでいたAが一言そう言うと、ドラコはAの背中をポンッと置いた。

Aはドラコに目を合わせると、口元を少し上げて鼻でフッと笑って前を向き直した。

｢間もなく組分けの儀式を始めます｣
｢ハリー･ポッターがホグワーツに来たって？｣
『あら、そんなに有名なヤツなのね』

マクゴナガルのその言葉に対して、ドラコはそんな言葉を呟いてAは自分に興味のないことは気にしないという顔をしてドラコに聞いていた。

｢———コイツらはグラップ、ゴイルだ。僕はマルフォイ、ドラコ･マルフォイだ｣

ドラコが漸く見つけたハリーに自分の名前などを教えると、ハリーの隣にいた赤い髪の少年が馬鹿にするかのように吹き出した。

｢僕の名前がおかしいか？君の名前は聞くまでもないな……赤毛に、そのお下がりのローブ……ウィーズリー家の子だろう？｣
『……ドラコ、そろそろ私の事もその有名なコイツに教えてあげてもいいんじゃない？』

ドラコの元に、Aとブラッディが近づくとハリーは驚き、ロンは怯えたような悲鳴を上げた。

｢彼女はA･アダムスと言うんだ。
———魔法族にも家柄の良いのと、そうでないのがいるんだ。付き合う友達は選んだ方がいいよ、僕が教えてあげよう｣
｢良いよ、友達なら自分で選べる｣

ドラコが差し出した手をハリーは握り返すことも無かったその時、マクゴナガルがA達新入生を呼ぶ声が聞こえてきた。