【ツイステ】ツイステッドワンダーランドの歌姫

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夕焼けの草原でのライブが終わって暫くが経ったある日のこと、2人がいつものようにお互いの家の前で話していると黒い馬車が2人の前に止まった。

『ねぇこの馬車って、NRCの馬車だよね？』
｢そうだな……とりあえず親に話してみようぜ｣

ウタが黒い馬車を引っ張っている馬を撫でて少しだけ待っているように言うと、ウタは一度家の中に入り親に伝えた。

ウタの両親はNRCの馬車が来たことを聞くと、ウタを優しく抱いて言った。

｢どんな時でも貴方を応援するわ｣
｢NRCは男子校ではあるが、ウタが招かれたとすれば特待生として認めて貰えたという意味だ……自分に自信を持ちなさい。ただ辛いと思ったら戻ってきてもいいんだぞ？｣
『ありがとう……お父さん、お母さん』

ウタが家を出ると既にジャックがウタの家の前で待っていた。

『お待たせ、行こっか』
｢おう｣

馬車に乗る寸前、ウタが後ろを振り返ると両親に手を振って棺の中に入った。

『(なんか、眠くなって来ちゃったな……)』

目を覚ましたウタは棺の扉に手をかけた。
そうするとまるで待っていたかのように扉がゆっくりと開いた。
それから暫くすると闇の鏡による選別が終わって今はそれぞれで話している雰囲気だった。

ウタが辺りを見渡していると、見慣れた後ろ姿が目に入った。

｢耳が邪魔でフードが……くそっ……もういいか、最低限失礼がなけりゃあ｣
『ジャック』
｢ウタ、目覚めたみてぇだな！｣
『うん！』

ふたりがそう話していると、2人の視線の先には幼少の頃に遊んでいたある人の姿を見つけた。

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