二十一話 ページ24
それから何日か経って退院した私
退院して最初に行くのは万事屋
ピンポーン
インターホンを鳴らす
すると、新聞は取らねーぞ〜、そう言いながら銀さんがドアを開けた
あ「どうも、新聞屋じゃないですよ」
銀「あ、Aか。え、と、退院したんだな」
あからさまに変な様子
やっぱりあの時のは旦那で間違いなかったのか
あ「ええ、お陰様で……」
私はあの時のコンビニ袋を掲げた
あ「ちょっとお話、いいですか?」
有無を言わせぬ笑顔で聞く
銀さんは、はい、と大人しく従った
銀「それで話って?」
今日は神楽も新八君も出ているらしく、二人きり
あ「そんなの聞くまでも無いんじゃないですか?」
そうおちょくるように言うと銀さんはハァとため息をついた
銀「ハイハイ、確かにそうだな。そんで?お前は総一郎くんと付き合ってんじゃないの?」
なんで土方くんとあんなこと……と聞く
あ「総悟ですよ、銀さん。まぁバレたんならしょうがないですから、全部話します。でも……他言無用ですよ?」
銀さんは真剣な面持ちで分かったと言った
あ「信じるか信じないかは銀さん次第ですが、総悟は神楽と浮気してます」
銀「は…?はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!??」
大声で叫ぶ銀さん
やかましいな
銀「え、?いやいや神楽が!?嘘だろ!?」
あ「まぁそう思いたい気持ちは分かるんですがね……実査私もそうでしたし。けどこれは紛れもない事実です」
銀さんはマジか…と呟く
銀「それで?仕返しのつもりか?」
あ「まさか…ちゃんと訳あってのことです。まぁ今じゃそれもただの建前にしかならないかもしれませんが」
銀「どういうことだ?」
怪訝な顔をする銀さん
あ「実は…神楽と総悟の関係を知った後、私は暴漢に襲われたことがあるんです」
銀「お前程のやつなら撃退できたんじゃねぇか?」
驚きの表情をしながらも、最もなことを言う銀さん
あ「ええ、でも私は2人の関係を知って心が壊れたんです。あの時は何もかも忘れたい、そう思ってた。だから刀も持ってなかったし隊服も来てなかった。暴漢にとっては格好の的だったんでしょう。心ここに在らず、って言葉があの時は似合ってましたから」
そう俯き気味に笑う私を見て銀さんは悲しそうな顔をする
銀「それで土方くんに慰めてもらったわけ?」
あ「ええ、そんな所です。総悟は私を裏切った。なら私だって…そう思っちゃったんですよ」
銀さんは再びため息をついた
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空音(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます!オチはもう土方さんで決まってますよ! (2019年3月10日 6時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 更新乙です!どこかで言ってたらすいません、オチとかは決まってますか? (2019年3月10日 0時) (レス) id: 3ea891ac7c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» 良かった〜……勘違いだったらどうしようって思ってましたwありがとうございます! (2019年3月9日 14時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 空音さん» そうですそうです!!何か、じわぁって!←語彙力 (2019年3月9日 14時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます?な、涙が出そうになったみたいなポジティブ思考でいいですかね?w (2019年3月9日 13時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空音 | 作成日時:2019年2月21日 1時