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「アンタらがサラマンダー部隊かい？」
「あ、ああ！助かった」
ゴーグルの下からジロリと覗く瞳は真っ暗闇を映し出し、その顎辺りには縫合痕のようなものが見える。
両頬にあるその大きな傷痕のせいで、心なしか部隊名通り山猫のような雰囲気を醸し出した男であった。
警戒して距離を取った敵魔導師たちの姿を双眼鏡で確認しながら、男は隣にいた部下の女に言った。
「A、超遠距離狙撃術式を解除して狙撃術式に切り替えろ あとの野郎共はサラマンダー部隊と共に前進、斉射だ」
「はい」
テキパキと男の指示に従って陣形を崩していくワイルドキャット部隊に、サラマンダー部隊は呆気に取られた。
さっきまでまともにぶつかって力負けしていた相手だ。
たった数名しかいないワイルドキャット部隊が加勢したからといって、覆せる力の差ではない。
「ははぁ、部隊長殿はどうやら我々の腕を疑っているようですな？」
「いや、決してそんなことは…」
「安心なされよ 俺とこっちの女は長距離射撃に特化した魔導兵科 千三百メートル以内なら確実に相手の頭を撃ち抜ける」
そう豪語する男とその隣の副官の女の胸には、煌々と光を放つ演算宝珠が輝いている。
「援護射撃は私たちに任せてください」
女はキリッと敬礼すると、男の後を追って後方へ下がっていった。
敵に背を向けて距離を取るなど、普段であれば��敵前逃亡��と罵るべき所業である。
しかしサラマンダー部隊の彼らは、ワイルドキャット部隊を非難する言葉が何一つとして出てこなかった。
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逃げ惑う敵兵を次々と撃墜していくワイルドキャット部隊の隊長尾形百之助大尉は、手持ち無沙汰になってしまいこちらを呆けた顔で振り返っているサラマンダー部隊の連中にハッとドヤ顔を向けた。
隣で同じく撃墜数を稼いでいた香坂A少尉もニコリと笑みを浮かべる。
「あと少しスコアを上げれば特別休暇待ったなしですよ、尾形さん！やはり私たちには軍神マレスの加護がついている」
「ハッ、神のおかげ？違うな、俺のおかげだ」
どこからともなく戦場に現れ敵兵に死を運ぶ不吉で狡猾な野良猫として恐れられている尾形は、そう言って髪を後ろに撫でつけた。
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久遠(プロフ) - 宇佐美の狂ってる感じが最高でした！ありがとうございます😊 (4月7日 21時) (
レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐プリン(プロフ) - 鯉登の現代ver.と明治ver.両方見てみたいです！よろしくお願いします！ (4月7日 10時) (レス) id: b06481f634 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - リクエストなんですが、宇佐美との話欲しいです🙇🏻♀️現代でも明治でも良いです！ (3月24日 22時) (レス) @page37 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐プリン(プロフ) - めちゃくちゃいい話で感動しました〜😭ありがとうございます！ (3月18日 0時) (レス) @page31 id: b06481f634 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐プリン(プロフ) - やばい！鶴見中尉との関係めっちゃ好きすぎて叫びそうです！笑 リクエストなんですがもし夢主だけ生存して鯉登オチだったらっていうと軍に入っていない少し幼い夢主と鶴見との絡みが見てみたいと思ったのですが出来ますでしょうか??お願いします！ (3月13日 23時) (レス) id: b06481f634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽなふ | 作成日時：2024年2月25日 23時
