10話 ページ12
「RΩRのクラブハウスへようこそ!歓迎するよ」
あれから短い2日間がすぎ、入寮の日になってしまった
大きな角のモンスター、ジョニー・ワーシントンが大きく手を広げて迎え入れてくれた
「…よろしくお願いします」
「中へどうぞ、メンバーたちを紹介しよう」
もはやクラブハウスの比ではないその建物のドアを開けると、そこには5人のモンスターがいた
Aはサリーの姿を見つけると、見知った人のいる安心感から、ホッとする
「まずは俺から、このクラブのリーダー、ジョニー・ワーシントンだ」
再び大きく手を広げ、胸を張るジョニー
いかにも屈強そうだ
「次俺!俺ね!チェット!チェット・アレキサンダー!!」
超クールだね!とAの周りを蟹のような動きで回り始めるチェットを、ジョニーは小さく制す
少しアホそうだが、と考える彼女はまたも失礼
「チップ・ゴフ、なんでも聞け」
赤黒い巨体と角
話す内容からして、メンバーの中では一番優しそうだ
「…レジー・ジェイコブス」
緑の丸い体に3つ目のモンスターは、大きな口を開けて言った
果たしてこの人に話は通じるのか、そう考えていた
「ハビエル・リオス…」
先日ここを訪れた際、コーヒーをくれた張本人だ
この人が人気なのか…と、一人マディの言っていたことを思い出す
「じゃあ君の自己紹介もしてもらおうか?」
「あ、はい」
一応の礼儀として、手に持っていた荷物をその場に置き、前を向き直した
「A・ルズジェンコフです、よろしくお願いします」
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作者名:かわしき | 作成日時:2016年3月27日 18時