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お店の外に出た瞬間、ぐらっと自分の身体が傾いて、彼に抱き止められる形になる。


『す、みませ、ん。』


「いいよいいよ。俺が飲ませすぎちゃったね。どこか入って休もっか。」


さっきまでそんな悪い人じゃなかったのに、休む、という言葉がひっかかって。


私、逃げなきゃ、、、?


そう思って、彼の腕を払った反動で、後ろに倒れ込みそうになる。





「おっと。大丈夫ですか?Aさん。」


この声を聞き間違える気がしない。なんで、ここに?


『嵐山くん、、、。』


「え、嵐山って、」


嵐「すみません。先輩は連れて帰りますので。」


「先輩って、え、まさか、その子もボーダー、」


嵐「まぁ。今回のことは目を瞑りますが、今後一切、Aさんには関わらないでくださいね。」


彼と嵐山くんが何やら話しているけれど、私はもう、睡魔に耐えられなくて。


落ち着く匂いと声とともに、深い眠りに落ちた。





『ん。朝、?』


目を覚ますと、見慣れない景色。そういえば、昨日、合コンの途中で嵐山くんに会って。


『え、待って、なんかやらかした?私、』


「おはようございます。二日酔いの薬、あるんで。朝ごはんも食べましょう。」


『嵐山くん?!』


「はい。Aさん、昨日寝落ちしたんで、家わからないし、うちに連れて帰ってきました。すみません。」


それを聞いて、昨日の記憶が鮮明に甦ってくる。


思わずベットから飛び降りて、嵐山くんに土下座した。


『ほんっとうにごめん!なんでもお詫びします!』


嵐「そんな大袈裟ですよ。でも、なんでもって折角言ってくれたし、頼み事しようかなー?」


そう言って嵐山くんが私に近づいてくる。そして、床に正座している私に目線が合うようしゃがみ込んだ。


嵐「でもその前に、なんで連絡くれないんですか。」


『え?』


嵐「渡したじゃないですか。連絡先。俺、Aさんからの連絡待ってたんですよ。」


『いや、ちゃんと渡したよ?望に。

あ、ごめん。渡したって伝えて欲しかったのか。そこまでは察せられなかった!』


私がそう返すと、嵐山くんは目を見開き、深くため息を吐いた。


嵐「そういうことか。加古さんが言ってたのは。

すみません。俺の伝え方が悪かったですね。Aさんに、連絡先渡したかったんです。俺は。」


『え?』

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設定タグ:ワールドトリガー , ワートリ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Alice - 続きがとても楽しみです。更新頑張ってください!ずっと待ってます! (2023年3月21日 15時) (レス) id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:...syokatsu... | 作成日時:2022年2月15日 3時

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