13 *another story* ページ8
日差しが照りつける
いかにも"夏"な日｡
私はナオミ達と共に海へ来ていた｡
｢…ねぇ､暑い｡｣
ナ｢しょうがないだろ､夏なんだから｡
もう少しはしゃいでも
いいんじゃないの？(笑)
若いくせに元気がないね｡｣
｢あれ､2･3年しか
違わないんじゃなかったの？｣
ナ｢うっさい(笑)｣
友達と海に行ってくる､と
詳しくは言わなかった｡
ただそれだけだというのに雅貴は
なにも聞かず､優しい微笑みだけを向けた｡
『なに』
雅『いや､友達できたんだな…って｡』
『親か』
雅『親じゃないけど保護者ですぅ〜(笑)』
雅貴が選んでくれた水着は､
濃い紫の胸元編み込み｡
完全なる雅貴の趣味っぽいけど､
自分でもあながち嫌いではなかったので
着ていくことにした｡
まぁ､その事実は嫌でも雅貴に伝えないが｡
この水着を見たとたん､コブラは
意地悪そうに口角を上げ
ヤマトは気恥ずかしそうに顔を逸らした｡
意外にも二人の体に刺青は見当たらず､
無駄な脂肪無い筋肉質な体つきをしていた｡
ナオミはというと､
スレンダーなモデル体型｡
ナンパされそう､と冷やかすと
Aに言われたくないね､とコブラに似た
意地悪そうな笑みで返された｡
なんだかんだ言って三人は仲がよく､
コブラとナオミはそっくりだし
ヤマトとナオミはお似合いだし｡
以前それを口にしたところ､ナオミから
冗談でしょ？と冷たい声が返ってきたのを
今でも覚えている｡
ヤマトはヤマトで
おんなじようなことを話していた｡
…だからお似合いなんだって｡
肌が焼けるのが嫌で､
日焼け止めを塗ってから
パラソルの外に歩き出す｡
海辺では知り合ったばかりの人と
ビーチバレーをやっている
ヤマトとコブラがいた｡
ヤ｢っおいテッツ!!そっちいくぞ!!｣
?｢マジっすか…おわっ!!!｣
?｢ナイス､コブラ!!お前やるやんけ!｣
コ｢俺を舐めてんなよ､テッツ｡｣
ボーっと､ジュース片手に眺めていると
テッツと呼ばれた年下らしい青年が
私に気づき､ヤマトに声をかけた｡
しばらくするとヤマトが手招きした｡
ヤ｢お前のこと､気になるんだってさ(笑)
まぁ､Aは美人だからわからなくも
ないけどな(笑)｣
テッツ(?)
｢ちょ､ヤマトさん｡
言わないでくださいよ…｣
頬をほんのり染めて苦笑いするテッツ｡
｢あいにく､彼氏いるんだ｡
ごめん､テッツくん｡｣
テ(?)｢あー…｡
ほら､ヤマトさんが勝手に言っちゃうから
撃沈したみたいな雰囲気に
なっちゃってんじゃないすか!!(笑)｣
ヤ｢実際そうだろ(笑)｣
久しぶりに､くすりと笑った｡
広斗､なんだかごめんね｡
貴方がいない夏を過ごすなんて
考えられなかったけれど｡
…例え敵対していたとしても｡
友達と過ごすのも､悪くないもんだね｡
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REI*CAT√3JSB_Omi(プロフ) - 愛菜さん» ありがとうございます(*⌒▽⌒*)これからヒロインちゃんがコブラ達と更に仲良くなることで､ムゲンとの対決の日にどのような変化をもたらすのか｡楽しみにしていただけると幸いです! (2016年4月12日 22時) (携帯から) (
レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。お話読ませて頂きました。広人が入院中にコブラ達と仲良くなっていくﾋﾛｲﾝちゃん！！分かっているだろう雅貴は何も言わず見守ってますね。早く広人が目覚めるといいですね↑↑続きも楽しみです。 (2016年4月12日 6時) (レス) id: 7da404dcb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイにゃん | 作成日時：2016年3月9日 0時
