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―と、その時。





再び建物内に鳴り響くトタンの音。

振り向けば、雅貴が無理矢理入ってきた
その穴を蹴破ったような足。
やがてそこから姿を現したのは…





幸か不幸か、コブラ達であった。





ヤ「おいてめぇら。
俺らのシマで何やってる。」

雅「あ?」

最悪だ。

対立している二つの力が出逢ってしまった。

コ「おいA。
事情を説明しろ。」

ギロリとコブラににらまれる。
私はそれに対抗するように
怯まないはっきりとしたことばで
今までのいきさつを告げた。

コ「…事の発端はこいつらってわけか。
おい、てめぇら。
肝心のナオミはどこにいんだよ。」

私はコブラのその言葉で建物内にナオミが
いないことにやっと気がついた。
私にとって雨宮の名を侮辱されることは
それくらい我を忘れてしまうものだった。

しかしコブラの問い掛けに対し、
誰も口を開かない。

コ「…話す気ねぇんだったら
ここにいる全員がお前らをぶちのめす。」

その言葉を聞いて、なんだか嬉しくなった。

今まで対立していた二つが、
初めて協力する―
その、手伝いができたような気がして。

私にとってコブラ達の存在は、日に日に
大きくなっていった。
広斗がいない寂しさを
埋めてくれたのが彼らだった。
―だから。
対立する姿なんて見たくない。

だが、それはただの
我儘に過ぎないんだって。
わかってた。

日「……………。
流石に、それは困るナァ。
…っはは。
でも、教えねぇよ。」

日向の目つきが変わった。

日「こんなに面白ぇこと、
ほっとけるわけねぇだろうが!!!!」

それと同時に複数の足音。
気づかないうちに囲まれていたようだ。

「「オラァァァァァァ!!!」」

一斉に殴りかかる日向の仲間達。





――思えば、これが事の始まりだった。

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設定タグ:HiGH&LOW , 雨宮兄弟 , 雨宮広斗   
作品ジャンル:タレント
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REI*CAT√3JSB_Omi(プロフ) - 愛菜さん» ありがとうございます(*⌒▽⌒*)これからヒロインちゃんがコブラ達と更に仲良くなることで、ムゲンとの対決の日にどのような変化をもたらすのか。楽しみにしていただけると幸いです! (2016年4月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 093814bcbe (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。お話読ませて頂きました。広人が入院中にコブラ達と仲良くなっていくヒロインちゃん!!分かっているだろう雅貴は何も言わず見守ってますね。早く広人が目覚めるといいですね↑↑続きも楽しみです。 (2016年4月12日 6時) (レス) id: 7da404dcb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイにゃん | 作成日時:2016年3月9日 0時

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