今宵、パーティーで踊りましょう【wrwrd】 (ページ7)

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7曲目ページ7

｢エミさーん｣

｢集合やでー｣

知らない人に声をかけているのを眺めながら3人の背中を追う
どこまでも広いこの図書館はたまに青色の蝶がひらひらと飛んでいる
不思議な事にその蝶の通った後には紅茶の香りが漂った

探し始めて数分経ったがそのエミさんとやらは見つからない

『シャオロン、ホントにエミさんって人はこの図書館に居るの？』

｢おるよ｣

『そんな事分からないでしょ？』

｢分かる。エミさんは絶対ここにおる｣

言い切った横顔はとても真剣なもので思わず引き下がる
普通より低い声に少し怖くなった

忘れてはいなかったが彼等は人じゃない
下手なことをしたら殺されかねない
いくら優しいシャオロンだって簡単に私を殺すことが出来るだろう

顔を逸らして視界に入ってきたのは他とは少しだけ違う空間

天井が高く、ずっとずっと上まである本棚がある場所とは違い、階段下の低い天井に背丈程の本棚がひとつだけ置いてある場所
入り口が少し狭くなっているためここからはその本棚とテーブルがある事しか分からない

未だ探し続ける3人を見やってから足をそちらに向ける
そこからは暖かい明かりが漏れていた