今宵、パーティーで踊りましょう【wrwrd】 (ページ8)

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8曲目ページ8

ちらりと中を覗き込む

『！！』

中にはさっき見えた本棚がひとつと、テーブル
オレンジに近い暖かな光を放つアンティーク調のスタンドと簡単なキッチン
こちらもアンティーク調で固められた食器棚
壁にはいくつか蝶の標本がかけられている

そして、テーブルにはうつ伏せになりながら所々に包帯を巻いた男の人が眠っていた

『ひ...と？』

ここに居る限り人では無いのだろうけど
ミイラ男...？

とりあえずこの人が探してるエミさんという人なのだろう
起こす前に3人の下へ戻る

『誰か、男の人見つけたけど』

｢ほんまか！？やるやないかA！ちょっとは認めたるわ｣

｢ありがと～Aちゃん｣

｢どこにおったん？｣

どうやらコネシマに少し認められた様だ
3人を連れて今来た道を戻ると少し疲労の色を滲ませて苦笑いした

｢おいエミさん、起きろ｣

代表でシャオロンがエミさんの頭を叩く
小さな声を漏らして起きたエミさんは謝った後私を見て微笑んだ

｢あぁ、Aさんですね。私はエーミールと申します
お目見苦しい所をお見せしてしまいましたね｣

眉を下げて笑うエミさんはとてもいい人の様だった

｢ところでどうしてみなさんここに？｣

｢グルッペンの収集かかってんねんはよいくぞ｣

｢そういう事ですか、なら早く行かないとですね｣

立ち上がったエミさんの首と頭には包帯が巻かれている

『しんぺいさん、エミさんはミイラ？』

｢んー？そうやで、服脱いだら包帯だらけや｣

いたずらっぽく笑うしんぺいさんはいつ見ても楽しそうだ
くるりと振り返って入り口を見ると扉が現れていた

｢グルッペン見てるんやったらさっさと自分で集めればええのに｣

｢それ言ったら終わりやでシャオロンさん｣

3部屋目の扉はコネシマによって開かれた