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＊
ひとしきり泣いた後、Aは漸く涙を止めた。
エネドラの身体を地面に優しく寝かせてゆっくりと立ち上がる。
身体をふらつかせ、頼りなく佇む彼女に酷く胸が締め付けられた。
どうして世界はこんなにも残酷なのだろうか。
努力した人ほど、最愛を無くす事になる。
それは、このボーダーという場所では珍しい事じゃなかった。何が悲しくて、大切なものを失わなければならないのだろう。
神様はやはり残酷だ。
でも、そんな負の連鎖から人々を救い出す為に、この場所があるのではないだろうか。
その為に、隊員達は理不尽と戦い続けているのではないだろうか。
きっと、そうだ。
「…忍田さん、エネドラの事お願いします。」
Aは、彼等に背を向けたまま小さく呟いた。
忍田含む、隊員たちはその言葉に首を傾げたが、直ぐに彼らは目を見張った。
「………私が、全て終わらせてきます。」
Aはポケットから、一つの物を取りだした。
それは、ここに居るボーダー隊員全ての、命。
「……トリガー、オン。」
彼女の右手に握られたのはトリガー。
それも、黒に染められた……_____
『『『黒トリガー………？！』』』
Aを黒いオーラが包み込み、やがて、彼女の姿が塗り替えられる。
真っ黒のマントに身を包み、頭上に角が2つ。
振り向いて漸く視線を交わらせた彼女の瞳は真っ赤に染まっていた。
諏訪「Aが、黒トリガー使い……」
堤「あの角は………近界民の…？」
彼等の驚きを隠せない様子にAは悲しそうに微笑んだ。
驚くのも無理はない。黒トリガーに換装された彼女はどこからどう見ても近界民の姿だったのだ。
「………少しだけ、私に時間をください。忍田さん。」
忍田「……無理はするな。」
「私が無理するような人間に見えます？」
忍田「今は見える。」
以前は、面倒臭い事やリスクのある事に手を付けない事で有名だったA。
Aが珍しい忍田の心配の言葉に笑ってみせると、意外と真剣な顔付きで彼女の問いに答えた。
Aは、乾いた笑いを漏らし、忍田から目線を逸らす。
「………ま、後悔しない程度にやってきます。」
その次の瞬間、Aはその場から消えた。
屋内のはずなのに、忍田や諏訪の隣を勢いよく吹き抜ける風をそこへ残し。
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明(プロフ) - ペコの助さん» うわあ本当ですね(>_<)有難うございます！！すぐ直させて貰いますね(*´`) (2022年3月17日 10時) (
レス) id: 79646f46d0 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - ついでに迅さんは宇佐美呼びです！！(＞人＜;) (2022年3月16日 12時) (レス) @page7 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！04の迅さんのセリフですが、迅さんは修のことを呼ぶ時は「メガネくん」ですよ！これからも応援しております、頑張ってください！ (2022年3月16日 12時) (レス) @page5 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白いです。続き楽しみにしてます‼️ (2022年1月15日 0時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 明さん» 返信ありがとうございます！通知が来た瞬間飛び跳ねました()うへへ、もうめっちゃ好きです！！！いやもうどこまでもついて行きます！頑張って下さい！ (2022年1月14日 22時) (レス) id: 03aa6930c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明 x他1人 | 作成日時：2021年3月5日 17時
