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その時、壁を突き破る音がした。
煙と瓦礫が渦巻く中、姿を現したのは、忍田本部長。
忍「よく足止めした、諏訪隊。ご苦労だったな。」
彼が参上しただけで場の雰囲気はガラリと色を変えた。
勝利を確信できる、その安心感。それは、忍田という男がどれだけボーダーの大きな柱であるかという事を知らしめる。
『ああ？誰が逃げるって？
この程度で俺に勝てる気でいんのか？』
忍「当然だ、貴様のような奴を倒すために我々は牙を研いできた！」
ヒシヒシと伝わる忍田の手強さに、人型近界民は一瞬でも片をつける攻撃を展開。
辺りに充満させた気体で身体を貫かせ一気に息の根を止めようと試みたが、空調機能によってガスは掻き消された。
忍田の目に映るのはダミーを含めた人型近界民の弱点ポイント。
忍「全て斬る」
孤月でダミーを叩き切り、その次に発射された刃を順に切り刻む。スピードは、光よりも早く。
目に見えないほどだった。
地面から刃を貫こうと放った攻撃もまんまと切られ、残ったダミーも破壊された。
あまりの速さに人型近界民は戸惑いを隠せず、攻撃を繰り出すのが間に合わない。
忍「貴様の敗因は、我々の前ではしゃぎすぎた事だ！！」
忍田が弱点ポイントを全て切り刻めば、人型近界民の身体はドロドロと溶け落ちた。
諏「マジで全部切った。本部長やべえな。」
笹「援護する暇なかったっすね…」
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水の流れる音がする。
忍田が振り向くと、再び身体を形成する近界民の存在。それと同時に、刃状の攻撃が忍田を襲った。
少し離れた観客席の上。姿を取り戻した人型近界民は不敵に笑っていた。
全てを斬られる土壇場で本物をカバーから取り外す。そうすることで、全て斬ったと思わせて、劣勢の流れを断ち切ったのだ。
『流石、よく避けたな？だけど気をつけろよ？』
近界民がスっと右手をあげる。
『今はこっちが、風上だぜ？』
目をやると、忍田の身体にいくつかのブレードが刺さっておりトリオンが溢れ出していた。
膝を着いた忍田は、直前で体内にシールドを張ったが、それでも伝達系は敵の攻撃でボロボロ。
もう戦う事はできそうにない。
『教えてくれよ、俺の敗因ってやつを。』
ニヤニヤと笑みを浮かべる近界民に、忍田は小さく笑った。
忍「良いだろう、教えてやる。」
忍「私の仕事は、もう終わった。」
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明(プロフ) - ペコの助さん» うわあ本当ですね(>_<)有難うございます！！すぐ直させて貰いますね(*´`) (2022年3月17日 10時) (
レス) id: 79646f46d0 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - ついでに迅さんは宇佐美呼びです！！(＞人＜;) (2022年3月16日 12時) (レス) @page7 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！04の迅さんのセリフですが、迅さんは修のことを呼ぶ時は「メガネくん」ですよ！これからも応援しております、頑張ってください！ (2022年3月16日 12時) (レス) @page5 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白いです。続き楽しみにしてます‼️ (2022年1月15日 0時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 明さん» 返信ありがとうございます！通知が来た瞬間飛び跳ねました()うへへ、もうめっちゃ好きです！！！いやもうどこまでもついて行きます！頑張って下さい！ (2022年1月14日 22時) (レス) id: 03aa6930c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明 x他1人 | 作成日時：2021年3月5日 17時
