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迅「…もうすぐで、また大きな侵攻があるってさ。」
夜、玉狛支部の屋上では、Aと迅が缶コーヒーを片手に月を眺めていた。
ホゥ、と吐いたAの息は白く夜の空に消えていく。
迅が呟いたその言葉に、Aはそっか、と力なく言葉を漏らした。
今日の会議で、空閑とレプリカによって、攻めてくるであろう近界の国の予想が出された。
その国は、"神の国 アフトクラトル"
どんな国かも予想はできないが、ただ大変な事態に陥るのだろう、ということは容易に想像できた。
迅「遊真とレプリカ先生のおかげで何とか対策が練れそうだよ。」
「…さすが、だね。」
Aは夜空の星を数えて、屋上の縁で足をブラブラと揺らす。
迅はそんな彼女の後ろ姿に、眉を八の字に曲げて溜息を吐いた。
迅「A、お前は何か、「言わないで。」…」
迅はクシャリと顔を歪めて、Aの制止に頷く。
そこにはシン、と沈黙が生まれる。迅がこの後、どうやって話しを切り出そうか、と焦り出せば、
Aは見兼ねたように、口を開いた。
「迅、アンタに嘘をついてもしょうがないよね。」
迅のサイドエフェクトがあれば、Aが例え嘘をついても、真実はいつか迅にバレてしまうだろう。
Aは諦めたように笑った。
「全部、分かってる。……でも、放っておいて欲しい。」
迅「A…………」
迅の見た彼女の背中は、何処か遠くへ消えてしまいそうなほど儚く、冷たかった。
もうこれ以上、喋りかけては行けない気すらした。
迅「…………なあ、A。俺に、話せないのか？」
迅とAは今も昔も相棒としてここまでやってきた。
その分、ぶつかったり、その度に腹を割って話して仲直りしたり。
きっと、どこの誰よりもAに寄り添い歩んできたのは迅だった。
そんな迅にまでも、Aが隠し事をしているのが、きっと彼にとって信じたくなかった事実。
「話せないんじゃない。…話さなくていいの。」
振り返ったAの目は今にも泣きそうで。
迅の事を大切に思ってるのは、明白だった。
「…………まだ、ね。」
ヒョイ、と身軽に縁から飛んだAは、迅をそっと抱き締める。
彼の身体はひんやり、冷たかった。
「ごめんね、迅。」
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明(プロフ) - ペコの助さん» うわあ本当ですね(>_<)有難うございます！！すぐ直させて貰いますね(*´`) (2022年3月17日 10時) (
レス) id: 79646f46d0 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - ついでに迅さんは宇佐美呼びです！！(＞人＜;) (2022年3月16日 12時) (レス) @page7 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
ペコの助(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！04の迅さんのセリフですが、迅さんは修のことを呼ぶ時は「メガネくん」ですよ！これからも応援しております、頑張ってください！ (2022年3月16日 12時) (レス) @page5 id: 28c825c318 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白いです。続き楽しみにしてます‼️ (2022年1月15日 0時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 明さん» 返信ありがとうございます！通知が来た瞬間飛び跳ねました()うへへ、もうめっちゃ好きです！！！いやもうどこまでもついて行きます！頑張って下さい！ (2022年1月14日 22時) (レス) id: 03aa6930c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明 x他1人 | 作成日時：2021年3月5日 17時
