子供13 ページ13
その日の昼である。
停止したままのロボットと、手錠をかけられた銀ちゃん。
そして私と土方さんと総悟くん、近藤さんに山崎さんが会議室に集まった。
壊された障子(土方さんがぶっ飛ばされた時も一枚破られた)について土方さんが銀ちゃんを問い詰めている。
「不法侵入までしといて器物破損とは、随分警察なめてんな。あ?頭の中身まで毛だらけになりやがったかこの毛玉が」
「てめぇの頭ん中は主流煙ばっかじゃねぇか。やめろ口開けんな、副流煙の方が有害なんだよ。うぇ、くっせ」
はぁ…。
十分横で聞いただけでもお腹いっぱい。
これは尋問じゃなく喧嘩だ。
「それくれぇにしてくれやせんか旦那。ニコチン吸いすぎてろくに口もきけねぇんでさァ」
ほら、目がイッちゃってるでしょう。
と総悟くんが横から口を出す。
貴方はどっちの味方なのですか。
「総悟てめぇ…後で覚えとけよ」
「それよりトシ、このロボットは一体なんなんだ」
この小説で最も出番が少ない近藤さんが、やっとセリフを発した。
「え、ねぇ酷くない?俺さAちゃんの上司なんだよ?何なら局長だよ?」
「続けてください」
「あ、これ泣いていいやつかな」
キッと睨むと、肩をすぼめた近藤さん。
一連の流れがなかったかのように、土方さんは話を続けた。
「そこのバカが連れてきた女だよ近藤さん」
土方さんは煙草に火をつけ、吐いた煙を銀ちゃんに吹きかけた。
ゲホゲホとむせる銀ちゃん。
源外さんは指名手配犯の身だ。
ここで平賀源外の名前を出したらアウト。
ど、どうする。
「Aちゃんが鬼畜な上司の下で働いてるため俺の元に帰ってくる日がなく、夜の営みが疎かになっているため欲に負けてネット通販で購入しました」
そう、銀ちゃんは目を最大限まで殺し淡々と言い上げた。
シーンっと静まり返る会議室。
「なぁにを言っとんのじゃおのれええええ!!!!!!!」
私は思いっきり銀ちゃんの頬を殴り、首を絞めあげた。
「何故そうなる!!何故そんな嘘をなんの躊躇もなく言える!!」
ガンガンと首を揺さぶる。
その時。
「…起動致しました」
ウィーンっと機械音とともに、抑揚のない声が聞こえた。
皆の視線が集まったのは、愛梨ちゃん。
閉じていた目が開かれ、動き始めた。
「あ、銀時くん、何してるの?」
起きた…。
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お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます!!心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です!ありがとうございました!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは! 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます!続き頑張って書きあげますね!! (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました!めっちゃ面白いです!!続きが早く見たいです! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます!ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月9日 2時