花束14 ページ14
「サンキュな」
「サンキュな!」
俺の口癖を真似した彼女の頭に手を乗せ撫でると、一気に、顔が赤くなった。
男慣れしてねぇのかな。
そうだと余計に嬉しいが。
すぐに手を離し「じゃーな」と一言言うと、彼女は頭を下げて明るい夜の街へと姿を消して行った。
俺はそのまま家に帰り、湯船にぐっと体を沈めた。
☕
「銀時!合コンへ行こう!」
「はぁ!?」
金曜日の午後、飯を食い終わりあともうひと踏ん張りで仕事が終わるというところでヅラが面白くねぇ話を振ってきた。
「ヅラぁ、俺言ったよなぁ。花屋のAちゃんの事が好きで」
「貴様が行かぬと言うのなら、この前貸した金、倍にして返してもらうぞ」
「分かりました行きます」
面白くねぇ。なーんで俺が行かないといけねぇんだ。
日曜、合コンは夜からになった。
Aの顔でも見てから行こうと思い「Flower of the angel」に足を運んだが、店は珍しく開店していなかった。
今日は…いや、今週はとことんついてねぇみたいだ。
合コンの会場(?)は酒屋だった。
日曜の夜は人で賑わい、親しみやすい雰囲気だった。
座敷の壁の仕切りが付いた席で、最高6人は座れる場所に案内された。
「金時ぃ、おまんが来ちょったんじゃの〜」
男子3人選ばれたうちの1人は、俺の同僚の坂本辰馬。
「銀時だっつーの。なんでお前がいんだよ」
「アッハッハッハッハ」
陽気なやつだ、ムカつくほどに。
だが成績は良く、営業部の中ではトップと聞いた。
「で、俺は何時に帰っていいわけ」
「まだ女子も来てはいないではないか!銀時、お前の様なやつは高根の花を狙ってはいかん。今日の合コンで気の合う女子がいるはずだ!」
ヅラ、俺は人数合わせだって分かってんぞ。
Aと話すどころか会えなかったし、合コンなんて無理やり連れて来られたし、最っ高だなこれ。
奥から、坂本、ヅラ、俺の順番で座り、残りの参加者を待つことになった。
こうなったら飲みまくってやる。
「おまたせしました〜」
現れたのは、もちろん3人の女子。
1人は金髪ロング、濃いめの化粧、派手な短いスカートの杏奈。
1人は黒髪ベリーショート、短パンTシャツ、鋭い目つきの夢。
そして、もう1人はふわふわのセミロングの茶髪に、少し背が低く控えめな服装の…
「A!?」
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時