隣人さん ２７ ページ27
一度すっぴんを見られてるんだ、腹を括ろう。
そうリビングに行けばコネシマくんが頬を少し赤く染める。
「渡した本人が言うのもアレやけどなんちゅう格好しとんねん」
右肩はズレ落ち、短パンはすっぽりと隠れてしまっていて。
小学生体型とか思ったら殺す、と言おうと思ったが今の私の立場では言えない。
まずは土下座から入ろう、ジャパニース謝罪いぇあ。
地に手と頭のてっぺんをつけ「申し訳ありませんでした」と半泣きで言えば、彼はゲラゲラ笑い出す。
「その格好可愛ええから許すわ」
「っ…！！」
涙目で顔を上げ何か言ってやろう思ったが、ぐっと耐え言葉を飲み込んだ。
簡単に可愛いとか言うなバカ！！
すると、美味しそうなコーヒーの香りが鼻をかすめた。
ダイニングテーブルへ目を向ければ美味しそうな朝食が並んでいて。
「え、用意してくれたの？」
「食パン焼いただけやけどな」
あれぇ至れり尽くせりだぞぉ…。
ビクビクしながら彼の向かいに腰を下ろし、目の前の美味しそうな朝食に唾を飲む。
色々な種類のジャムやクリームがあって、お腹の虫がキュルキュル鳴き始めた。
「い、ただきます…」
「うぃ」
こういうシンプルな朝食が一番美味しい。
そして二日酔いの肝臓を癒してくれる味噌汁。
こういうのはインスタントだろうが人の愛情が詰まっていれば美味しいものだ。
「あの…昨日の詳細を出来れば教えていただきたいです…」
綺麗に完食。
ポケーっと私を見ていたコネシマくんが話し始める。
聞けば、見事に酔い潰れて寝落ちしてしまった私を担ぎタクシーへ乗ったとの事。
昨日行った居酒屋はコネシマくんの家の方が近かったので、私の家に行くより早いからこのマンションに。
そして担いだ私をベッドに放り投げたとか。
「ほんっとごめんね、お詫び申し上げます…」
「いつか俺の家に来て飯作ってもらう予定やったから、今日の昼と夜作ってくれたら許す」
「もう何なりと」
歯向かうことなんか出来ない。
一度家に帰って着替えたいと言えば、それはよかろうと許してくれた。
…というか、何気にコネシマくんの家は初めてだが。
こんないい所に住んでいたのか。
キョロキョロ見渡すと、ミクロ経済学や超弦理論関係の本などが散乱していて。
何故かインターフォンを囲むようにパソコンやレンジなどが設置してある。
あそこから一歩も動かない的な生活風景が見えて。
けどフライパンや鍋やまな板はあることに安心した。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
