隣人さん ２６ ページ26
頭痛、やばい。
ガンガンと鈍器で殴られているような感覚を覚え目を開けると、見慣れない天井が飛び込んできた。
…待って、待ってくれ。
整理がつかないままそっと体制を変えて隣を見れば、綺麗な寝顔がそこにはあって。
慌てて自身の服を見れば、スーツの上から隣で寝ている彼の物と思われるシャツが着せられていた。
よかった、酒の勢いで…とかでは無かったようだ。
安堵したのもつかの間、今私はどこにいるのだと冷や汗がダラダラ流れ始める。
そっと彼を起こさないよう上半身を上げれば、ここは大きなベッドの上で。
包み込む匂いは完全にコネシマくんがいつも吸っているタバコ。
プラス優しいコネシマくんの柔軟剤の匂い。
もしかしてここ、コネシマ宅なのでは。
まずいまずいまずいまずい。
目を瞑り昨日の出来事を一から思い出してみるが、居酒屋からの記憶がすっぽりと抜けていて。
記憶飛ぶまで飲んだとか人生初ですけども。
しかも男の家の男の寝床で目が覚めるとか、今すごく死にたいんですけども。
もしかして運んでもらったのかここまで。
もしかして泊まったのか私は。
もしかしてこの人と一緒のベッドで寝たのか。
プシューっと顔から煙が出た。
ショート寸前じゃない、ショートしました。
白目で固まっていると「ん…」という吐息が聞こえ。
ビクッと肩を跳ねさせコネシマくんを見ると、彼は目をしばしばさせ起きてしまった。
やばい隠れたい今すぐ逃げたい。
「おはよ…」
掠れた甘い声に心臓の鼓動が加速していく。
寝起きのコネシマくんの尋常じゃない色っぽさにテンパりながら私も挨拶を返す。
「何時や」
寝起きの悪いコネシマくんは眉間に皺を寄せながらスマホの画面を確認。
時刻は朝の８時半をさしていた。
そのままノソノソと亀のような動きでベッドから降りたコネシマくんは、私に手招きをした。
「おいで、朝ごはん食べよか」
キュンと胸が鳴りゆっくり頷く。
先に部屋から出ていったコネシマくんの後を追うように、私もベッドから降りたのだった。
リビングへ行きコネシマくんにシャワーを浴びたいと言えば、適当な服をポイポイ渡されて。
「生憎女物の服はないんで我慢してください」
「十分ですありがとうございます」
図々しい女だどうしよう、と思いながらもお風呂場へ。
生暖かい水を浴びて何とか無心になろうと目を閉じる。
お風呂場から出て体を拭き、渡されたシャツと短パンを着ればブカブカで。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
