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アサガオの花言葉 16 ページ16

すると、晋助はゆっくりした動作で私を抱きしめた。

肩口に顔を埋め、晋助の柔らかい髪が首筋を撫でる。


「血の匂いがするわ」


ふとそう口に出す。

ツンと臭う血の匂い。

肩に巻かれた包帯には血が滲んでいた。

すると晋助はククッと喉で笑う。


「血なまぐせぇ男は嫌いか?」


「変な質問しないで、返答に困るよ」


その時、晋助は何を思ったのか私の首筋を噛んだ。

あまりにも強い刺激にビクッと肩が跳ねる。

噛んだ箇所を舌先で舐められ、ゾクゾクとした感覚が背筋を通る。


「…甘ぇ」


その後も晋助はしつこく私の首筋を噛んだり舐めたりした。

時には優しくキスをしたり、時には強く跡をつけたり。


「んぁ…」


嬌声が出て口に手を当てるが、晋助は無理やりその手を下ろした。


「声聞かせろ、抑えんじゃねぇ」


ドキ、ドキ、と激しい心臓の音。

耳元で聞こえる晋助の甘い声に腰が抜ける。

大きな腕が腰に回り、強く支えられた。


「舌、出してみろ」


「はぁ…はぁ…な、なに…」


息が上がった私に訳の分からないことを要求してくる。

苛立ったのか「早くしろ」と強めに言われ、おずおずとチロッと舌を見せる。

するとその瞬間、晋助が口にキスをしてきた。

舌をキュッと強く吸われ、知らない感覚に頭が真っ白になる。


「し、ん…すけ…!!」


もうやめて、と肩を押し返したいが彼は怪我をしている。

そんな事を言い訳に、晋助に身を委ねてしまっている自分がいることに気づいてしまった。

気持ちいい、もっとしてほしい。

いつしかそんな感情が芽生えて。


「だらしねぇなぁ」


糸を引き唇が離れていく。

ドロドロになった私を晋助が見下ろした。

怪しげに笑う彼に心臓が揺れる。


「もう、…終わり?」


「ッハ、言うようになったじゃねぇか」


肩を掴まれその場で押し倒される。

背中に畳の感触、目の前には晋助の生々しい体温。

彼の吐息が前髪にかかり、体温が上昇していった。


「お前、下の快楽っての知ってるか」


「…へ?」


「今までどんな思いで股開いてたんだ」


今まで、どんな思いで…?

お金欲しさで、生きるために、死に物狂いで。

快楽なんて感じたこと一度もない。

そんな優しく抱いてくれる男なんて居なかった。

素直に口に出しそういえば、晋助はニヤリと口角を上げる。


「俺が教えてやるよ」


その声に私はすぐに昂揚した。

顔の中心に熱が集まり、晋助に手を伸ばし首の後ろに手を回す。


「…うん、教えて」

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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お茶(プロフ) - チノちゃんさん» ひゃぁぁありがとうございますうう泣 (2020年7月20日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
チノちゃん(プロフ) - 凄く良かったよぉぉぉぉお (2020年7月20日 1時) (レス) id: 5e7e485832 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - きょこさん» わぁぁありがとうございました泣泣 本当に嬉しいです、、、!! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 高杉〜!!!かっこよすぎる!おもしろかったです。もっともっと読みたい…キュンキュンしまくりでした。ありがとう^_^ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 5129d38d73 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みきゃんさん» 了解しました!この作品の番外編をいずれ作ろうと思いますm(_ _)m (2020年6月19日 18時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2020年3月6日 13時

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