【カゲプロ】私は君が、君はあの娘が好きで…【ヒビヤ】

好き…25… ページ28

あれ…私、さっきまで違うところにいなかったっけ？

ヒヨリの代わりに轢かれて死んだんじゃなかったっけ？

警察官「君たちは轢かれた子のお友達かな？」

ヒビヤ「そうです…。」

警察官「電話番号を教えてくれないか。そうしたら今日はもうお家に帰りなさい。」

ヒビヤ君はコノハさんの家の番号を教えると呆然と立ち尽くす私のところに歩いてきた。

ヒビヤ「帰ろう。もうやり直せないんだ…。」

いつもだったら、やり直せた。でも今回は意識があるから…終わってしまったんだ。

なんでだろう…？なにか大事なことを忘れている気がする…。

まぁ、いっか。

ヒビヤ「おかしい。僕、ヒヨリを守ったはずだったのに…。」

貴方「代わりにトラックに轢かれたこと？」

ヒビヤ「うん。Aも見たでしょ？僕が死ぬところ。」

貴方「ヒビヤ君は私が轢かれるところ…見た？」

もしかしたらヒビヤ君の記憶にはないのかもしれないけど、気になって聞いてみた。

ヒビヤ「覚えてるよ。どうしてヒヨリだけが死んで僕たち2人が生きてるんだろう？」

貴方「なにか忘れてる気がする。」

ヒビヤ「ぼくもそう思ってた。」

私とヒビヤ君は一体何を忘れてるんだろう…。

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