名前と慣れと ページ3
そして、とりあえず彼と自己紹介をすることに。
『私は綾瀬Aです。・・・貴方は?』
「俺は織田作之助だ。よろしくな」
『よろしくお願いします・・・』
そして、少しお互いで笑った。・・・ん?にしても、織田作之助ってどっかで・・・・・・。
『えーっと・・・呼び方・・・なんですけど、織田作さん・・・でいいですか?』
「嗚呼。・・・俺からは、A・・・・・・でいいか?」
『はい、大丈夫ですよ』
「・・・よろしくな、A」
『はい。えーっと、よろしくお願いします。』
そして、とりあえず、彼に家を案内した。
「ここの家は広いんだな」
『そう、ですかね?まぁ、それなりには広いと思いますけど・・・』
3人家族で住んでるには寂しすぎるくらいは広いと思うし。そんなことを考えながら、苦笑した。
「・・・この家、1人で住んでいるのか?」
『・・・まぁ、今は1人・・・ですよ。・・・元々3人で住んでました』
「そうか。」
『・・・大丈夫ですよ、寂しくもなんともないです。慣れましたから』
そう云えば、彼は少し驚いた表情をして、
「慣れ程怖いものはないな」
と、何処か切なげに返答してきた。・・・如何して、そこまで切なげに返せるのだろうか。そんなことを思ってしまう。
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作者名:響音 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年11月25日 17時