５話 ページ7
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幼馴染全員と合流し、風鈴が彼らと雑談しているころ、私はロボロに囚われていた。
たまに風鈴がうらめしそうな視線を送ってくるが、今すぐにでも変わってもらいたいというのが心境だ。
rbr「んふ、ミコの手はきれいやなぁ…。」
『あー、うん。ありがとう。…そろそろ私もみんなとお話＿＿』
rbr「だめや。」
『えぇ…。』
手をロボロにがっちりと握られながら立ち尽くしていると、またまた風鈴が助け舟を出してくれた。ありがとう。
「ちょっとー？姉さんのこともみんなのことも放っておいてミコにべったりですか〜？」
rbr「は〜？俺はミコと話せればええの！」
『はは…。』
ut「ほらほらロボロ〜、ミコちゃん困っとるで？」
gr「せやぞ。ミコも俺と話したがっているしな！」
tn「俺らの間違いやろ？」
そう言われるとロボロはやっと私の手を離してくれた。
『まぁ、みんな久しぶりやね。』
tn「そやなぁ、会いたかったわ。」
『…ありがと。』
こいつは百瀬豚平。通称トントン。
こいつは常識人を気取ってみんなの統率を図ったりツッコミ役になっているが、こいつもたいがい狂人だ。
昔、こいつに頼って酷い目にあった。未だに許してないからな。
「じゃ、そろそろ霊陀高行くか！」
『そうだね。…らっだぁ先生いるかな？』
「あぁ〜、おるんちゃう？知らんけど。」
zm「あぁ、らっでぃならおるで？」
『マジかよ会いに行こう。すぐ行こう。』
らっだぁ先生。
彼は私たちのころ、教育実習生として霊陀高校にいた先生だ。あの頃からもう三、四年も経っているのでさすがに先生になっていてもおかしくないと思っていたが、どうやらあたりだったようで。
らっだぁ先生は、彼らのことについて相談したときによく話を聞いてくれたのでまた逢いたい、そう思っていたのだ。
『うわ、急に楽しみになった。早く行こう！』
ci「そんなに楽しみなんですかぁ？」
『もうね、めっちゃ楽しみ。』
自分なりのいい笑顔でそう言い切ってやると、彼らは俯いたり顔を逸らしたりとさまざまな表情を見せた。
その行動の裏に汚れた心理があるのを私は知っている。
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