【ヒビヤ】年の差恋愛【カゲプロ】

age７ ページ8

……あれから数ヶ月。


私とヒビヤくんは、毎日ヒヨリちゃんを探していた。



結局、あの怪しい集団の正体は『メカクシ団』と言うらしく、

…どこからどう見ても怪しいけど、
自分とほぼ同い年の人達ばかりで、なんだか楽しかった。


そんなわけで私は、半ば無理矢理団員No.10をゲットしたのだった。




……そんなことがあっても探し回ってたのに。

ある日ヒビヤくんが、
｢もう、探しても無駄かもしれない…｣

そう、言い出した。


｢…どういうこと？｣


｢昨日、ヒヨリのものを見てたら、能力が発動しちゃって…

なんか変な場所にいたんだけど、信頼できる人と一緒にいたから。｣


｢変な場所…キドやシンタローが言ってた『カゲロウデイズ』？｣


｢うん、多分そこだと思う。
だから、現実にはヒヨリはいないわけだから…
探してもいないんじゃないか、って｣



まさかヒヨリちゃんが現実にはいないなんて。



自分が情けなくなって、手を握りしめて下を向いた。


…その時、下を向いた私の視界に、
柔らかな茶色の髪の毛がうつった。


言うまでもなくヒビヤくんの髪の毛。


…ヒビヤくんは、私にきゅっと抱きついてきていた。

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