【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百九十九件目 ページ50

カァsdie


よう。

ちょいちょいこの話に出てくる烏のカァだ。

名前、ダサいとか思うなよ。

これは俺の恩人でもあり、尊敬してるA様から頂いた名だ。

バカにしたら突き殺すからな。

決してあの人のネーミングセンスが悪い訳じゃない。

今日も俺は地獄で働く。

A様への恩返しみたいなものだ。


「報告書、ありがとうございます」


お、ご本人様の登場だ。


カァ「いつも大変そうですね」


「・・・まぁ大変ですが、大丈夫ですよ」


この方はかなり自分に無理をさせている。

だからこそ俺は少しでも彼女の役に立つようにしている。

毎日筋トレもかかせない。

ちなみに俺の仕事場は不喜処だ。

烏だから「警察」ってイメージが多い奴がいるみたいだが、それは否定しとく。

そこは個人の好み次第だからな。


鬼「昨日も徹夜でしたよね？大丈夫ですか」


「うん・・・・コレが終われば・・・」


いや、その山積みの資料は今日中に終わらないかと・・・。


鬼「私も手伝います」


「いいよ・・・鬼灯も昨日徹夜気味だったじゃん」


鬼「二人で徹夜すれば解決します」


そういう問題なのか？

さっきから出てくる鬼神は、A様の同僚でもある鬼灯様だ。

この方はA様の事をかなり、好きだ。

俺としては、「頑張れ鬼灯様」なんだがクロは違うらしい。

アイツは意外とネチッコイからな。

ここで一応俺の生い立ちを説明しとく。

俺はどうやら卵にいた時から育てられてたらしく、親はA様なんだ。


カァ「俺も何か手伝いましょうか？」


「ううん。大丈夫だよ。その気持ちだけで十分だからね」


ニコリとこちらに笑いかけてくる。

それはいいんだが、たまーに鬼灯様が怖い顔して見てくるからそこが難点だな。


鬼「・・・動物になってAにモフモフされたい」


「どうしたの急に・・・とうとう寝なさ過ぎて壊れたか」


二人共目が虚ろだ・・・。

すると我慢を超えたのかA様が寝始めた。


鬼「・・・私も寝よう」


椅子をA様の隣に持っていき一緒に寝る鬼灯様。

・・・こういうの見てると和むよな。

俺はこの二人が結婚した方がいろいろと良いんじゃないかと思う。

風邪ひいたら困ると思い、俺は近くにいた幼馴染のお香さんに毛布をかけるように頼み

自分の寮へ戻って行った。









「ん？・・・・いつの間に寝て・・・ッ！(顔近い！というか寝顔は可愛いな)」


鬼灯の頭を撫でるAであった。

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